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ブルーベリーの肥料の与え方|酸性肥料(硫安・硫酸カリ)と年間の施肥時期・量の目安

ブルーベリーの肥料は、硫安などアンモニア態窒素を年3回に分けて少なめに与えるのが基本です。庭植えと鉢植えの時期・量の目安、肥料の種類の比較、欠乏や過多のサイン、よくある失敗とQよくある失敗とQ&Aまでまとめました。Aまで詳しくまとめました。

日常管理

ブルーベリーは肥料を多く必要としない果樹です。他の果樹の感覚で与えると、濃度障害で根が傷んだり、枝ばかり伸びて実つきが悪くなったりします。「少なめを数回に分けて」が基本です。

このページでは、肥料の種類の選び方、時期、量、与え方の手順、地域による違い、失敗しやすい点までをまとめます。

ブルーベリーに合う肥料

年間の施肥時期

時期名称目的割合の目安
2月下旬〜3月中旬元肥(春肥)萌芽・開花・新梢伸長年間量の約50%
5月中旬〜6月上旬追肥(夏肥)果実肥大と翌年の花芽形成約25%
8月下旬〜9月下旬お礼肥(秋肥)収穫で消耗した樹勢の回復約25%

千葉県の施肥基準では、ハイブッシュ系は3月中旬・5月中旬・8月下旬、ラビットアイ系は3月中旬・6月上旬・9月下旬の3回に分け、窒素の配分は4.5kg・2.2kg・2.2kg(10aあたり、合計8.9kg)とされています。ラビットアイ系は収穫が遅いため、夏肥・秋肥をハイブッシュ系より遅らせます。

10月以降の施肥は枝の登熟を妨げて耐寒性を落とすので行いません。冬に与えると、暖かい日に芽が動いて寒さで傷む心配もあります。

量の目安

樹齢・形態窒素成分量の目安(年間)硫安(窒素21%)換算
植え付け1年目1株6〜8g(2〜3回に分ける)約30〜40g
2〜3年生1株10〜15g約50〜70g
成木(7〜8年生以降)10aあたり7〜9kg10aあたり35〜45kg
鉢植え(8〜10号)1回あたり1〜2g1回5〜10g程度

成木の1株あたりは、植える本数で変わります。たとえば10aに180株(約1.8m×3.0m間隔)のハイブッシュ系なら、窒素7kgで1株あたり約39g、8.9kgで約49gです。家庭の庭では株間や本数が違うので、まずは表の若木の量から始め、葉色と新梢の伸びを見て調整してください。

山口県のマニュアル(樹皮培地栽培)では、1株あたりの年間窒素量を定植年3〜6g、2年目9〜15g、3年目13〜19g、4年目19〜26gと、年ごとに増やす目安が示されています。育苗中は1回あたり1〜2gを4〜6週間隔で2〜3回与えます。

市販のブルーベリー専用肥料(窒素5〜8%程度)なら、袋の表示量を守れば安全です。若木は緩効性肥料を使うと肥料焼けの心配が少なくなります。

庭植えの与え方(手順)

  1. 植え付け直後は与えない:定植から活着までは施肥しません。植え替えや植え付けの直後は根が傷んでいるので、約2週間あけてから与えます。
  2. 元肥を準備する:萌芽前の3月までに、油かすや骨粉などの有機質肥料を施します。植え付け時なら、根から離れた表土に有機質固形肥料を株あたり3〜4個、または粒状肥料を約100g置いて土をかぶせる方法があります。
  3. 位置を決める:株元ではなく、枝の広がりより外側の表土に環状にまきます。根の先が伸びているのは枝先の真下あたりです。
  4. 広くばらまく:一か所に固めず、表面に広く散布します。全面に施して軽く耕す方法もありますが、浅根を傷めないよう深くは耕しません。
  5. 水をやって浸透させる:マルチの上からまいても構いません。たっぷり潅水して溶かします。
  6. 追肥は5〜6月とお礼肥(8〜9月):3年生の目安で、粒状肥料を株あたり50g前後ずつ施す方法が紹介されています。

少量を回数多く与える方法もあります。植え付けの6週間後から月1回、1株に硫安を5〜6gずつ与えると生育が旺盛になるという園芸メーカーの説明があります。3年生の木の年間量の目安は、窒素・リン酸・カリが各10gです。

鉢植えの与え方

肥料の種類の比較

肥料特徴向いている場面注意点
硫安アンモニア態窒素。pHを下げる土壌pHが5.0を超えるとき、追肥続けるとpHが下がりすぎることがある
尿素土の中でアンモニア態に変わるpHが十分低いとき一度に多く与えない
ブルーベリー用配合肥料酸度に配慮した配合初心者、鉢植え表示量を守る
緩効性肥料ゆっくり溶ける若木、肥料焼けが心配なとき溶け方は気温と水で変わる
油かす・骨粉など有機質分解されてアンモニア態が供給される元肥効くまで2〜4週間。ふん堆肥類は石灰分でpHが上がるものがある

有機質肥料の使い方

油かすや魚粉などの有機質肥料は、微生物による分解で徐々にアンモニア態窒素が供給されるため、ブルーベリーとの相性は良好です。ただし、発酵鶏ふんや牛ふん堆肥は石灰分を含みpHを上げるものがあるため、多用は避けます。有機質肥料は効き始めまで2〜4週間かかるので、化成肥料より2週間ほど早めに施します。

地域による違い

寒冷地・積雪地

休眠期の施肥は雪解けから萌芽前にかけて行います。凍害が多い地域では、2次伸長・3次伸長(秋に再び枝が伸びること)を助長しないよう、夏以降の窒素を控えめにします。

温暖地・暖地

収穫が早いハイブッシュ系は、お礼肥を8月下旬から始められます。ラビットアイ系は収穫後の9月下旬までが目安です。夏は高温で根が弱りやすいので、肥料より潅水とマルチを優先します。

肥料切れ・過多のサイン

よくある失敗

よくある質問

Q. 普通の化成肥料(8-8-8など)は使えますか?

A. 硝酸態窒素が多い化成肥料を長く続けると、枝の伸びが悪くなるとされています。ブルーベリー用か、硫安などのアンモニア態窒素を中心にしてください。

Q. 肥料は何月に与えればよいですか?

A. 庭植えは3月・5〜6月・8〜9月の年3回が基本です。鉢植えも3月・6月・9月頃が目安です。月ごとの作業は年間作業カレンダーで確認できます。

Q. 植え付けたばかりの苗に肥料はいつから与えますか?

A. 活着するまでは与えません。庭植えなら新しい葉が出そろってから、少量を数回に分けて与えます。

Q. 葉が黄色くなりました。肥料不足ですか?

A. 葉全体が淡くなるなら窒素不足の可能性があります。新しい葉の葉脈だけが緑で黄化する場合は、pHが高いことが多いです。まず土づくりとpHを確認してください。

Q. マルチを敷いていても肥料はそのまままけますか?

A. 肥料はマルチの上からばらまき、水やりで浸透させれば十分です。資材の選び方はマルチングの効果とやり方を参考にしてください。

Q. 有機肥料だけで育てられますか?

A. 育てられます。油かすや魚粉は相性がよい肥料です。効くまでに時間がかかるので、化成肥料より早めに与えてください。

施肥基準は土壌の肥沃度、マルチの有無、品種によって変わります。ここでの数値は各県の施肥指針や園芸メーカーの標準量を基にした目安です。迷ったときは少なめに与え、葉色と新梢の伸びを見ながら翌年調整してください。
本記事は公的機関・種苗会社・園芸情報サイトなどの公開情報をもとに作成しています(2026年10月時点)。数値は目安であり、品種・地域・土壌により異なります。農薬を使用する場合は必ず登録内容とラベルをご確認ください。

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