脱サラ農業・ブルーベリー農園の開業リアル|YouTubeで見る農園づくりの記録
ブルーベリー観光農園はどうやって生まれるのか。開業までの道のりや経営のリアルを発信するYouTubeチャンネルから、農園づくりの舞台裏をのぞいてみましょう。
ブルーベリー農家になるための新規就農の流れ、認定新規就農者のしくみ、就農1年目にかかるお金の目安、経営開始資金や青年等就農資金などの国の支援制度、ブルーベリーを選ぶ理由と注意点を公的資料でやさしく解説します。
「ブルーベリー農家になってみたい」と思ったとき、何から始めればよいのでしょうか。農業を新しく始めることを新規就農といいます。この記事では、新規就農の一般的な流れ、必要なお金の目安、国や自治体の支援制度、そしてブルーベリーを選ぶときのよい点と気をつけたい点を、公的な資料をもとにやさしく説明します。
なお、支援制度の名前や金額、条件は年度ごとに変わります。この記事は2026年10月時点で公式ページを確認した内容です。申し込む前には、必ず農林水産省や都道府県・市町村の最新の公式ページで確認してください。
山梨県の就農支援ページでは、農業を始めるまでの準備を次のような順番で進めることをすすめています。ブルーベリーの場合も基本は同じです。
農林水産省のページでは、各都道府県の就農相談窓口の一覧(全国新規就農相談センター「農業をはじめる.JP」)も案内されています。まずは住みたい地域の窓口に相談するのが近道です。
国の支援の多くは、認定新規就農者になることが条件になっています。認定新規就農者とは、自分で作った「青年等就農計画」を市町村に認めてもらった人のことです。
認定されると、このあと紹介する経営開始資金、経営発展支援事業、青年等就農資金などの支援を受けられるようになります。
全国農業会議所・全国新規就農相談センターの「新規就農者の就農実態に関する調査」(令和6年度、2025年3月発行)では、就農1年目にかかったお金がまとめられています。果樹で始めた人の数字もあります。
| 項目 | 全体の平均 | 果樹の平均 | 果樹の中央値 |
|---|---|---|---|
| 機械・施設などのお金 | 670万円 | 418万円 | 200万円 |
| そのほかの必要経費 | 226万円 | 153万円 | 100万円 |
| 営農にかかったお金の合計 | 896万円 | 571万円 | 300万円 |
| 営農のための自己資金 | 278万円 | 267万円 | 200万円 |
| 生活のための自己資金 | 184万円 | 185万円 | 100万円 |
| 就農1年目の売上 | 354万円 | 200万円 | 100万円 |
(全国農業会議所・全国新規就農相談センター「新規就農者の就農実態に関する調査結果」令和6年度)
「中央値」は、全員を金額順に並べたときにちょうど真ん中の人の金額です。一部の大きな投資をした人に引っぱられにくいので、ふつうの人の感覚に近い数字です。果樹の場合、営農にかかったお金は中央値で300万円、平均で571万円でした。
同じ調査では、新しく農業に参入した人が就農のときに苦労したこととして、農地の確保(72.7%)、資金の確保(70.7%)、営農技術の習得(56.0%)が上位にあがっています。また、果樹で新しく参入した人のうち、農業の所得で生計が成り立っている人は37.0%でした。最初の数年は収入が安定しにくいことを前提に、計画を立てることが大切です。
新しく農業を始める人を応援するため、国は「新規就農者育成総合対策」などの支援を用意しています。主なものを表にまとめます(2026年10月時点の公式ページによる)。
| 制度 | どんな支援? | 金額など | 主な条件 |
|---|---|---|---|
| 就農準備資金 | 道府県の農業大学校や先進農家などで研修を受ける間の資金 | 月13.75万円(年間最大165万円)、最長2年間 | 就農予定時に原則50歳未満 |
| 経営開始資金 | 就農してから経営が安定するまでの資金 | 月13.75万円(年間最大165万円)、最長3年間 | 独立・自営で就農するときに原則50歳未満。窓口は市町村 |
| 経営発展支援事業 | 就農後の機械や施設などの初期投資への補助 | 補助の対象となる事業費の上限1,000万円(経営開始資金を受ける人は500万円)。補助率は国2分の1以内・県4分の1以内 | 独立・自営で就農するときに49歳以下。窓口は市町村 |
| 青年等就農資金 | 計画の実現に必要な設備や果樹の導入などのための借入れ | 無利子、貸付限度額3,700万円(特認1億円)、返済は17年以内(うち据置5年以内) | 認定新規就農者。日本政策金融公庫が貸し付け |
(農林水産省「就農準備資金・経営開始資金」ページ、千葉県「新規就農者への支援」ページ、千葉県「青年等就農資金」ページより。2026年10月確認)
青年等就農資金は、使いみちとして「観光農業施設」の整備や「果樹の導入」、農地の借り賃の支払いなども認められています。苗木を植えてから収穫まで時間がかかるブルーベリーでは、こうした長い返済期間の資金が役に立ちます。
このほか、都道府県や市町村が独自の支援を行っていることもあります。経営開始資金や経営発展支援事業は、申し込みの書類を作る前に、必ず市町村に相談するよう農林水産省のページで案内されています。
東京都や茨城県の資料からは、ブルーベリーが取り入れられてきた理由が見えてきます。
新規就農の支援制度は、毎年のように名前や金額、条件が見直されます。たとえば農林水産省の経営発展支援事業のページでは、2026年度当初の「経営発展支援事業」とあわせて、2025年度補正予算の「世代交代・初期投資促進事業」も案内されています。次のような公式の窓口で、最新の情報を確認してください。
実際にブルーベリー農園を見てみたい人は、全国のブルーベリー狩り農園一覧から近くの農園を訪ねてみるのもおすすめです。
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