ブルーベリーの歴史と日本上陸物語|いつから栽培されている?

北米の野生種から始まったブルーベリーが、どのように品種改良され、いつ日本にやってきたのか。栽培の歴史をたどります。

いまや夏の風物詩となったブルーベリー狩りですが、日本での栽培の歴史は実はそれほど長くありません。ブルーベリーがどこから来て、どのように広まったのかをたどってみましょう。

もとは北米の野生種

ブルーベリーはツツジ科スノキ属の植物で、北米の湿地や森林に自生していた野生種がルーツです。先住民が古くから食用や保存食として利用していたと伝えられ、20世紀初頭のアメリカで本格的な品種改良が始まりました。1911年、アメリカ農務省の研究者エリザベス・ホワイトが野生種の選抜育種に取り組んだことが、現代のハイブッシュ系品種の礎になったとされています。

日本への導入は1950年代

日本にブルーベリーが導入されたのは1950年代のこと。当初は研究用として少数の苗木が持ち込まれましたが、当時はまだ一般にはほとんど知られていませんでした。本格的に栽培が広がり始めたのは1960年代後半から1970年代にかけてで、東京都小平市などが早くから栽培に取り組んだ産地として知られています。

「観光農園」として広まったのは平成以降

もともと家庭果樹や加工用として栽培されることが多かったブルーベリーですが、棘がなく実が低い位置になるという特性から、次第に摘み取り体験ができる観光農園としての人気が高まっていきました。健康志向の高まりとともに「アントシアニン」が話題になったことも追い風となり、平成〜令和にかけて全国各地に観光摘み取り園が広がっています(詳しくはブルーベリーの栄養と日本の産地へ)。

いまや全国区の夏の味覚に

栽培開始から半世紀あまりで、ブルーベリーは北海道から沖縄まで、全国各地の観光農園で楽しめる夏の定番フルーツに成長しました。地域の気候に合わせて系統や品種を選びながら、各地の生産者が試行錯誤を重ねてきた歴史があります。次にブルーベリー狩りに出かけるときは、そんな栽培の歩みにも思いを馳せてみてください。

品種や系統の違いについてはブルーベリーの品種と3つの系統をやさしく解説の記事で詳しく紹介しています。
本記事は公開情報をもとに作成しています(2026年8月時点)。内容の正確性には配慮していますが、品種の特性や時期は地域・気候により異なります。

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