いまの旬:オフシーズン来季のブルーベリー狩りは例年4月上旬からお取り寄せ 286商品品種図鑑 146品種掲載農園 726園

ブルーベリーの地植えの方法|植え付け時期・植え穴・株間・マルチングの手順

庭や畑にブルーベリーを植える手順を解説。植え付け適期、植え穴の大きさ、ピートモスの量、株間、マルチング、1年目の水やりと施肥、地域別の注意点、失敗例とよくある質問までまとめました。家庭で育てる方に役立つ内容です。

植え付け

地植えは鉢植えより水切れの心配が少なく、樹が大きく育って収量も増えます。ただし一度植えると土壌改良のやり直しが難しいため、植え穴の準備に手間をかけることが成功の鍵です。

このページでは、植え付けの時期、場所の選び方、植え穴の作り方、植え付けの手順、1年目の管理、地域ごとの違いを順に説明します。

植え付けの時期

資料によって、関東地方以北は3月の春植え、関東地方以西は10〜11月の秋植えが適しているとされています。種苗会社の解説では、温暖地は11〜12月、寒冷地は4月以降の春植えとするものもあります。お住まいの冬の厳しさに合わせて、凍結の心配が少ない時期を選んでください。

場所の選び方

日当たりがよく、水はけの良い場所を選びます。土層は50cm以上あることが望ましく、水がたまる低地は根腐れの原因になります。ハイブッシュ系は特に排水性を重視し、排水の悪い場所では20〜30cmの高畝にします。

植える前に確認すること

植え穴と用土

項目目安
植え穴の大きさ直径40〜60cm、深さ30〜40cm(大きいほど良い)
ピートモス(酸度未調整)苗1本あたり20〜30L。事前に十分吸水させる
配合例掘り上げた土:ピートモス:赤玉土小粒=3:5:2、または掘り上げた土と同量のピートモスと腐葉土
株間ハイブッシュ系1.5〜2m、ラビットアイ系2〜3m
列間(通路)2〜3m(ラビットアイ系は3〜3.5m)

家庭の庭では株間1.5mでも育ちますが、ラビットアイ系は樹高2〜3mになるため、隣の株や塀との距離に余裕を持たせます。

資料ごとの植え穴の違い

情報源植え穴の大きさ混ぜるもの
農業情報サイトA直径40〜50cm、深さ30〜40cmハイブッシュは掘り上げた土と同量のピートモス、ラビットアイは同量の腐葉土
園芸雑誌深さ・直径とも40〜50cm湿らせたピートモス40〜50Lと腐葉土40L程度を庭土と混ぜ、穴の半分ほどに戻す
種苗会社深さ30〜40cm、直径0.8〜1m掘り上げた土にピートモスを15〜30%混ぜる
園芸メーカー(記載なし)掘り上げた土:吸水済みピートモス:赤玉土小粒=3:5:2

どの方法でも共通しているのは、「酸度未調整のピートモスをたっぷり混ぜる」「穴を広めに作る」の2点です。根が横に浅く広がる性質があるため、深さより広さを意識します。

盛り土をして浅植えにする方法

農業情報サイトでは、混合した用土をすべて植え穴に埋め戻して盛り土にし、その中央に苗の根の大きさに合わせてもう一度小さな穴を掘って、浅めに植える方法が紹介されています。

植え付けの手順

  1. 植え穴を掘り、掘り上げた土と吸水済みピートモスを混ぜ、穴の半分ほど埋め戻します。
  2. 苗をポットから抜き、根鉢の底や側面を軽くほぐします。根が固く巻いている場合は下部を少し崩します。根鉢を崩さないと、新しい根が伸びにくくなります。
  3. 根鉢の上面が地面と同じか、やや高くなる深さに置き、周囲に混合土を入れて軽く押さえます。深植えは禁物です。
  4. たっぷり水を与えて土を落ち着かせ、風で揺れないよう支柱を立てます。
  5. 株元の直径1m程度にバークチップやもみ殻を厚さ10cm以上敷き、乾燥と雑草を防ぎます。
  6. 植え付け年は花芽を摘み取り、根の生育を優先させます。

植え付け時の剪定

植え付け時に枝先を軽く切り戻す方法があります。米国の資料では、根を掘り上げた裸苗では地上部の約3分の2、ポット苗では約2分の1を切り戻し、元気な直立枝を1〜3本残すとされています。庭木のように大きく切るのではなく、根と枝のバランスを取るためです。迷うときは、枝先を軽く切る程度にしてください。

植え付けの深さ

浅植えが基本です。植えた後に土が沈んで深植えになると、株が弱ります。米国の資料でも、土が1〜2インチ(約2.5〜5cm)沈むだけで株を傷めることがあると注意されています。植え付け後に水をかけて沈んだ分は、土を足して高さを調整します。

元肥のやり方

肥料の種類と時期の詳細は肥料の与え方をご覧ください。

年数ごとの窒素量の目安

経過年数窒素成分(1株あたり)備考
植え付け1年目6〜8g(長野県の資料。2〜3回に分ける)緩効性肥料が安全
2〜3年目年々増やす葉の色を見ながら数回に分ける
7〜8年生以降10aあたり7kg程度休眠期(11月〜3月)に基肥

山口県の樹皮栽培の資料では、植え付け年は1回あたり1〜2g程度(年3回)の少量から始め、年を追って増やす方法が紹介されています。いずれも「少なめから始めて、葉の色と新梢の伸びを見て増やす」という考え方です。

マルチングの厚みと素材

詳しくはマルチングの効果とやり方をご覧ください。

植え付け後の管理

植え付けた年は根が浅く広がりきっていないため、4〜9月は週2回程度を目安に、表土が乾いたらたっぷり水やりします。翌年からは、表土が乾いたら水やりをします。ブルーベリーは一度水切れすると回復しにくいため、特に1年目は気をつけましょう。夏に約1週間雨が降らないと、新梢の先端がしおれて垂れ下がります。そのときは水をやってください。

肥料は植え付け1か月後から少量ずつ、緩効性肥料を中心に施します。詳しくは水やりの基本と肥料の与え方をご覧ください。

地域別の植え付けポイント

地域おすすめ系統植え付け時期注意点
寒冷地ノーザンハイブッシュ3月の萌芽前霜柱で根が浮かないよう、マルチを厚めに敷く。秋植えは避ける
中間地ハイブッシュ・ラビットアイ秋または3月風が強い場所は支柱をしっかり立てる
温暖地・暖地ラビットアイ・サザンハイブッシュ11〜12月夏の乾燥と高温に備え、マルチと潅水の用意を

地域の考え方は気候と地域別の栽培ポイントで詳しく説明しています。

地植えでよくある失敗

どの品種を組み合わせるか迷ったら

受粉樹に選ぶ品種は、開花期が近い同系統の品種を選ぶのが基本です。系統ごとの特徴や代表品種は品種図鑑で、組み合わせの例は受粉樹の組み合わせで、受粉の仕組みそのものについては受粉と結実のしくみで説明しています。苗の選び方はブルーベリー苗の買い方が参考になります。

よくある質問

Q. 苗を植えてから、何年目で収穫できますか。

A. 一般には植え付けて2〜3年後から少しずつ実がつきます。植え付け年は花芽を摘み取り、根の生育を優先させます。年数の目安は苗から収穫までの年数をご覧ください。

Q. 庭の土が粘土質です。どうしたらよいですか。

A. 20〜30cmの高畝にして、ピートモスや樹皮などの有機物をたっぷり混ぜます。それでも水がたまる場所では、鉢植えやプランター栽培が安心です。

Q. ピートモスの量はどのくらい必要ですか。

A. 苗1本あたり20〜30Lが目安です。資料によっては40〜50Lという例もあります。大きく広めに穴を掘り、掘り上げた土と混ぜるのがコツです。

Q. 株間をもっと狭くしてもよいですか。

A. 家庭の庭では株間1.5mでも育ちますが、枝が重なると風通しや日当たりが悪くなります。特にラビットアイ系は大きくなるため、2m以上あけるのがおすすめです。

Q. 植え付けた直後の水やりはどのくらいですか。

A. 植え付け時は穴に水が染み込むまでたっぷり与えます。その後、1年目の4〜9月は週2回程度を目安に、表土が乾いたら水をやります。

Q. 支柱は必要ですか。

A. 植え付けの直後は風で揺れると根が動きます。しっかりした支柱を添えて、安定するまで支えます。

受粉樹として同じ系統の別品種を2品種以上、近く(5〜10m以内が目安)に植えることを忘れずに。ラビットアイ系は1品種だけではほとんど結実しません。
本記事は公的機関・種苗会社・園芸情報サイトなどの公開情報をもとに作成しています(2026年10月時点)。数値は目安であり、品種・地域・土壌により異なります。農薬を使用する場合は必ず登録内容とラベルをご確認ください。

参考になる動画

Planting and Spacing Blueberry Plants Properly - DiMeo Farms & Blueberry Bushes Nursery — DiMeo Blueberry Farms

ブルーベリー苗の植付け — ブルーベリーファクトリー

参考情報

あわせて読みたい

品種の選び方

初心者が育てやすいブルーベリー品種の選び方

初心者が育てやすいブルーベリー品種を、当サイトの品種図鑑の栽培難易度と各品種ページの育てやすさ・耐病性・土壌適応性の記述から選び、系統別の表にしました。注意点も併記し、順位は付けていません。

読む →