ブルーベリーの地植えの方法|植え付け時期・植え穴・株間・マルチングの手順
庭や畑にブルーベリーを植える手順を解説。植え付け適期、植え穴の大きさ、ピートモスの量、株間、マルチング、1年目の水やりと施肥、地域別の注意点、失敗例とよくある質問までまとめました。家庭で育てる方に役立つ内容です。
読む →鉢植えブルーベリーの植え替え・鉢増しを、必要な理由とサイン、関東平地の適期、鉢の選び方、用土の配合とpH、根のほぐし方、植え付けの深さ、植え替え後の水やりと肥料まで順番に解説。同じ鉢で育て続ける方法も紹介します。
鉢植えのブルーベリーは、何年か同じ鉢で育てていると、土が古くなったり根がいっぱいになったりして元気がなくなってきます。そこで必要になるのが「植え替え」と「鉢増し」です。植え替えは古い土を新しい土に入れかえること、鉢増しは一回り大きな鉢に移すことをいいます。この記事では、いつ・どんな鉢と土で・どうやって行うのかを、自治体や種苗会社の資料をもとにまとめます。
東京都中野区の育て方資料では、鉢植えは根詰まりや過湿(水が多すぎる状態)になりやすいため、2年ごとに土を入れかえることをすすめています。LOVEGREENでも、鉢植えは2〜3年に1回、新しい土を使って一回り大きな鉢に植え替えるよう書かれています。
ハイポネックスジャパンの解説では、植え替えの目的として次の4つが挙げられています。
ブルーベリーは酸性の土を好む果樹です。中野区の資料ではpH5.0前後、KINCHO園芸の資料ではpH4.5程度の酸性で水もちのよい土が必要とされています。長く使った土は性質が変わっていくので、新しい土に入れかえることで、ブルーベリーが育ちやすい状態にもどせます。土と酸度の関係は土とpHの記事でくわしく説明しています。
次のようなサインが出ていたら、植え替えを考えましょう。
植え替えは、根の活動がおだやかな落葉期(葉が落ちている時期)に行うのが基本です。ただし資料によって少しずつ表現がちがうので、まとめて比べてみます。
| 資料 | 植え替え・植えつけの時期 |
|---|---|
| ハイポネックスジャパン | 10〜12月(紅葉期が最適)、または3月(剪定と同時に行いやすい) |
| LOVEGREEN | 3月か11月 |
| KINCHO園芸(鉢植え) | 関東地方以西では11〜3月の落葉期 |
| KINCHO園芸(植えつけ) | 休眠期に行う。1〜2月の極寒期は除く。関東以北は3月、関東以西は10〜11月 |
まとめると、関東平地なら紅葉が始まる秋(10〜11月ごろ)か、芽が動き出す前の3月が目安です。冬が厳しい地域では、寒さがゆるむ3月の春に行うほうが安心です。真冬の1〜2月や、実がなっている夏の植え替えはさけましょう。
鉢増しをするときは、今の根鉢(根と土のかたまり)より一回り大きな鉢を選びます。KINCHO園芸では、鉢植えの大きさの目安を6〜10号(直径18〜30cm)としています。タキイ種苗の資料では、ポット苗の大きさに合わせた鉢の目安が紹介されています。
| 今のポット・鉢の大きさ | 次に植える鉢の目安(タキイ種苗) |
|---|---|
| 直径9〜10.5cm | 7号鉢 |
| 直径12〜15cm | 8号鉢 |
| 直径18cm | 10号鉢以上 |
ハイポネックスジャパンによると、ブルーベリーは根を横に広げるので、深さよりも幅の広い鉢がよいとされています。通気性と水はけの面では素焼き鉢が向いていて、底に穴のある鉢を使います。鉢の種類については鉢の選び方も参考にしてください。
なお、サカタのタネの園芸通信では、容量60L程度の大きめの鉢に苗のうちから植えて、段階的に鉢を大きくする手間をはぶく育て方も紹介されています。置き場所に余裕がある人は、こうした方法も選べます。
反対に、「これ以上株を大きくしたくない」「置き場所がない」という場合は、同じ鉢で育て続けることもできます。LOVEGREENでは、根の側面を少し切り落として同じサイズの鉢に植える方法が紹介されています。
いちばん手軽なのは、市販の「ブルーベリー用の土」を使うことです。自分で配合する場合の例を、資料ごとにまとめました。
| 資料 | 配合の例 |
|---|---|
| KINCHO園芸(鉢植え) | 酸度未調整のピートモス5:鹿沼土小粒5 |
| KINCHO園芸(ラビットアイ系) | ピートモス5:赤玉土小粒2:腐葉土3 |
| KINCHO園芸(ハイブッシュ系) | ピートモス8:赤玉土小粒2 |
| ハイポネックスジャパン | ピートモス5〜10:鹿沼土0〜5(pH5.0前後) |
注意したいのは、ピートモスは「酸度未調整(pH無調整)」のものを選ぶことです。ハイポネックスジャパンは、ピートモスは前もって十分に湿らせてから使うよう書いています。また、KINCHO園芸によると、石灰などで酸度を調整した野菜用の土はさけ、酸性の用土を使います。
一方で、サカタのタネの園芸通信の記事では、ピートモスは有機質を含むためコガネムシの幼虫がすみつき、根を食べられるおそれがあるとして、使わない配合(赤玉土2:鹿沼土4:腐葉土4)も紹介されています。どちらにもよさがあるので、育てる環境に合わせて選びましょう。
準備するもの:新しい鉢、ブルーベリー用の土、鉢底石(必要なら)、ハサミ、水を張ったバケツ、ジョウロ。
根をほぐすときに、コガネムシの幼虫(白くて丸まったイモムシ)が見つかることがあります。ハイポネックスジャパンによると、幼虫は根を食べるので、鉢植えでは植え替えのときに取り除きます。害虫については害虫の記事も見てください。
植え替えたあとの株は、根が新しい土になじむまで少しデリケートです。次の点に気をつけましょう。
All Aboutの解説では、鉢植えも庭植えと同じように、厳しい冬や真夏はさけて植えるとしています。ハイポネックスジャパンも、夏に売られている実つきの苗は植えつけに適さないと書いています。夏は根が水をたくさん必要とする時期なので、根をいじると水切れを起こしやすくなります。夏のあいだは水切れに気をつけて乗りきり、秋の紅葉のころか、翌年の3月に植え替えましょう。
ハイポネックスジャパンでは、3月の植え替えは剪定と同時に行いやすいとしています。作業をまとめられるので、春に植え替える人は、枝の整理も一緒にすませると効率的です。ただし、枝先の丸くふくらんだ芽は花芽なので、切りすぎないように注意しましょう。
LOVEGREENによると、小さな苗は数年鉢植えで育てて鉢を大きくしてから地植えにするとよいとされています。KINCHO園芸の資料では、鉢植えでは根を軽くほぐす程度でよいのに対し、地植えでは根鉢をしっかりくずすよう書かれています。くずさないと新しい根が伸びないためです。庭の土はブルーベリーに合う酸性とはかぎらないので、植える場所の土づくりも先に行いましょう。
鉢植えの基本的な育て方は鉢植えの始め方でもまとめています。2〜3年に一度の植え替えを続けることで、鉢植えのブルーベリーも長く元気に実をつけてくれます。
庭や畑にブルーベリーを植える手順を解説。植え付け適期、植え穴の大きさ、ピートモスの量、株間、マルチング、1年目の水やりと施肥、地域別の注意点、失敗例とよくある質問までまとめました。家庭で育てる方に役立つ内容です。
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読む →初心者が育てやすいブルーベリー品種を、当サイトの品種図鑑の栽培難易度と各品種ページの育てやすさ・耐病性・土壌適応性の記述から選び、系統別の表にしました。注意点も併記し、順位は付けていません。
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