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ブルーベリーの主な害虫と対策|コガネムシ幼虫・イラガ・カイガラムシ・鳥害

ブルーベリーの害虫を症状から見分ける方法と、家庭でできる対策の解説です。コガネムシ幼虫、イラガ、カイガラムシ、ハダニ、幹に穴をあける虫、鳥害まで、発生時期の目安と農薬に頼りすぎない管理、よくある質問をまとめました。

病害虫

ブルーベリーは果樹の中では害虫が少ない方ですが、根を食べるコガネムシ幼虫と、収穫期の鳥害は放置すると株や収穫を丸ごと失います。発生時期を知って先手を打ちましょう。このページでは、症状から害虫を見分ける方法と、家庭でできる対策を順に説明します。

まず「見回り」から

害虫は初期に見つけるほど対処が楽です。定期的に葉の裏、枝、幹、株元を見てください。大きく育った幼虫には薬剤が効きにくいことがあるため、見つけた時点での捕殺が有効です。被害を受けた葉や落ち葉は早めに取り除き、肥料や水やりで樹勢を保つことも病害虫を減らします。

症状から見分ける早見表

見える症状疑う害虫確認する場所
水をやっても葉がしおれる、株がぐらつくコガネムシ幼虫株元の土、根
葉が薄く透ける、レース状になるイラガ類葉の裏
葉が糸で巻かれているハマキムシ巻いた葉の中
枝に白い粒が付く、黒く汚れるカイガラムシ類枝・幹
葉に白い小さな斑点が点在するハダニ類葉の表裏
幹や枝に穴とオガクズがあるコウモリガ、カミキリ幹の穴の周り
新梢の先端が枯れるシャシャンボツバメスガなど新梢の先端

コガネムシ幼虫(最重要)

成虫は6月頃から現れ、7〜8月が盛期。地下10cm程度に1粒ずつ産卵し、10〜15日で孵化した幼虫が細根を食べ尽くします。症状は「水をやっても葉がしおれる」「株を揺するとぐらつく」「秋に葉が黄色くなる」で、新梢が枯れたり、葉が赤茶けたりすることもあります。気づいた時には根がほとんどないことも珍しくありません。

見分け方

株元の土を掘ると出てくる白いイモムシが幼虫です。鉢植えでは根を食べ尽くされると枯れることがあります。地植えは持ちこたえることが多いとされますが、油断は禁物です。

対策

成虫は葉を食べますが、被害はあまり大きくないとされ、見つけたら捕殺する程度で足ります。山口県の資料では、目合い4mmの防虫ネットでコガネムシ類などを防げるとされています。

イラガ類

葉が透けるように食害されたらイラガです。幼虫は8〜10月に多く、6月頃から現れることもあり、年に複数回発生します。毒針に触れると強く痛むので、素手では触らないでください。

見分け方と対策

ヒロヘリアオイラガの目安

山口県の資料では、越冬した成虫の羽化は5月20日頃からとされています。繭は樹幹の根元にあることが多いため、羽化前に繭を徹底して除去します。防虫ネットをかける場合は5月10日頃までに設置し、繭が残るとネット内で羽化するので注意します。ネットは11月以降は取り除きます。

カイガラムシ類

枝に白い粒が張り付き、樹勢が落ちて枝枯れの原因になります。排泄物にすす病が生えて黒く汚れることもあります。

ハダニ類

葉の汁を吸い、白い斑点が点在します。進むと落葉につながります。高温で乾燥した環境を好み、雨に弱く、世代交代が早いため増え始めると一気に広がります。新梢を黒い板の上で軽く叩くと、落ちた虫が見えて早期発見に役立ちます。

シャクトリムシ・ハマキムシ・ケムシ

春〜初夏に新葉や新梢を食べ、ハマキムシは葉を糸で巻いて中に潜みます。葉がなくなるほど増えることもあるため、見つけ次第捕殺します。多発時はBT剤などを使います。剪定で風通しをよくして、隠れ場所を減らすことも有効です。

幹に穴があいたとき:コウモリガとカミキリ

コウモリガカミキリ
被害のようす幼虫が木の内部を食べる幼虫は幹の内部、成虫は枝の皮を食べる
見分け方穴の周りにオガクズ。穴から地表に向かって繭のような袋が見えることがある穴に丸いオガクズが残る
対策主幹まわりの下草をこまめに刈る。卵塊・幼虫・成虫を見つけたら捕殺穴を見つけたら幼虫を取り除く。被害を受けた枝は枯れる

その他の虫

鳥害(ヒヨドリ・ムクドリ)

色づき始めると一晩で食べ尽くされます。山口県の資料では5月にネットを設置し、10〜30mm目合いのネットで収穫期を通して覆います。ネットは枝に触れないよう支柱で浮かせ、裾を地面まで下ろして隙間をなくすことが肝心です。詳しくは鳥害対策ガイドをご覧ください。

農薬に頼りすぎない管理のコツ

季節ごとの害虫チェック

時期やること
12〜3月(休眠期)繭の除去、カイガラムシ対策のマシン油、粘着バンドの設置など
4〜5月コガネムシ幼虫の発生初期の対策。鳥害ネットとイラガ対策ネットの準備(5月上旬)
6〜7月コガネムシ成虫が出始める。鉢の表土を覆う。イラガの発生に注意
8〜10月イラガ幼虫が多い時期。葉の裏を確認。コガネムシの産卵期は9月末まで
11月以降ネットを外し、落葉期の繭探しへ

月ごとの作業は6月の作業や8月の作業にもまとめています。

発生時期まとめ

害虫要注意時期基本対策
コガネムシ幼虫産卵6〜8月、被害は秋〜春表土被覆、植え替え時の除去
イラガ類6〜10月(特に8〜10月)落葉期の繭除去
カイガラムシ類通年、冬に防除こすり落とし、マシン油
ハダニ類高温乾燥期新梢を叩いて早期発見
鳥害着色開始〜収穫終了防鳥ネット

よくある質問

Q. 農薬を使わずに育てられますか?

A. 病害虫は少ないとされ、無農薬栽培も可能とされています。ただし、見回り、剪定による風通し、落ち葉や落果の処分、ネットなどの管理が欠かせません。

Q. 鉢植えのコガネムシ対策で一番大切なことは?

A. 産卵期(5月中旬〜9月末)に表土を隙間なく覆うことです。

Q. イラガに刺されたらどうしますか?

A. 毒針で強く痛みます。作業のときは手袋と長袖を着け、繭や幼虫は素手で触らないでください。

Q. 虫の正体が分からないときは?

A. 葉の裏と新梢を観察してください。葉が透けていればイラガ、白い斑点ならハダニの可能性があります。上の早見表と照らし合わせましょう。

Q. 病気との見分けがつきません。

A. 葉の変色や斑点は主な病気と対策、季節ごとの作業は年間作業カレンダーも参考にしてください。症状が複数あるときはトラブル診断もどうぞ。

農薬は「ブルーベリー」に登録があるものだけを、希釈倍数・使用時期・使用回数などラベルの記載どおりに使ってください。登録内容は変更されるため、使用前に最新情報を確認しましょう。
本記事は公的機関・種苗会社・園芸情報サイトなどの公開情報をもとに作成しています(2026年10月時点)。数値は目安であり、品種・地域・土壌により異なります。農薬を使用する場合は必ず登録内容とラベルをご確認ください。

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