ブルーベリーの1月の作業|冬の剪定と雪対策、肥料の準備
ブルーベリーの1月は休眠期。冬の剪定のコツ、雪の多い地域の枝折れ対策、肥料の準備を、家庭栽培(鉢植え・庭植え)の方向けに、自治体や農業試験場などの公開資料をもとに、わかりやすくていねいに解説します。
読む →6月はハイブッシュ系の収穫が始まる月。収穫の見極め、雨の日の扱い、追肥、ショウジョウバエ・カメムシ対策を資料に基づいて解説します。
6月は、ハイブッシュ系の収穫が始まる月です。梅雨の時期にあたるため、「収穫のタイミング」「雨や湿気による実の傷み」「虫の侵入を防ぐ網」の3点が大切になります。ここでは、県の農業関係資料に実際に書かれている内容だけをもとに、家庭栽培(鉢植え・庭植え)の方と小規模農園の方向けに、6月の作業をまとめました。ラビットアイ系の収穫は7月下旬からが目安です(山口県・埼玉県の資料)。地域によって前後しますので、実の色と状態を見て判断してください。
和歌山県の資料では、ハイブッシュ系は6月中下旬に収穫が始まり、出荷期間は6月下旬から8月下旬、旬は7〜8月とされています。山口県の資料では、ハイブッシュ系は6月、ラビットアイ系(ティフブルーなど)は7月下旬からが目安です。埼玉県の摘み取り園の紹介では、ハイブッシュ系は6〜7月、ラビットアイ系は7月下旬から9月上中旬に摘み取りができ、両方を組み合わせて6月から9月まで長い期間摘み取りができるとされています。
収穫の見極めと扱い方は、次のとおり資料に書かれています。詳しくは 収穫の時期と見分け方 もご覧ください。
ラビットアイ系の「ティフブルー」は、降雨で実が割れやすいと山口県の資料にあります。雨の予報の前に、熟した実は早めに摘んでおくと安心です。
コメリの栽培解説では、梅雨明けから盛夏にかけて水切れに注意するよう示されています。山口県の資料でも、梅雨明け後は乾燥させないよう適宜かん水するとされています。6月は雨が多い時期ですが、鉢植えは葉が茂って雨が土まで届きにくいことがあるため、土の表面を指で確かめてから判断してください。一方、中野区の資料では、ラビットアイ系の鉢植えは過湿にもなりやすいとされているので、常に鉢底が水に浸かる状態は避けます。水やりの基本は 水やりの基本 へ。
山口県の資料の月別作業では、6月は「実肥(ラビットアイ系25%)」です(ハイブッシュ系の実肥は5月)。中野区の栽培資料(ラビットアイ系)でも、5〜6月は生育が旺盛な時期で追肥の時期とされています。反対に、7月中旬から8月は肥料を与えないと書かれています。6月中に済ませましょう。
肥料の量は、ブルーベリー用の肥料の袋に書かれた使用量に従ってください。資料には「肥料の与えすぎは根に障害を起こす」(秋田県)とあります。施肥の全体像は 肥料の与え方 をご覧ください。
千葉県の防除資料(月別の記載あり)では、6月中下旬の収穫期の対策として、次のことが挙げられています。
家庭の鉢植えでは、園全体を覆う代わりに、鉢を細かい目のネットで囲む方法が考えられますが、今回読んだ資料に家庭向けの具体的な方法の記載はありませんでした。病害虫の詳細は 害虫の種類と対策 と 病気の種類と対策 へ。薬剤を使う場合は、必ず登録内容と使用時期をラベルで確認してください。
山口県の資料では、収穫期間中は10〜30mmの目合いの網で覆うとされています。収穫が始まる6月は、ネットの破れや裾の隙間がないか見直しましょう。また、山梨県の資料に、圃場内にハチなどの虫がいるため、刺されないよう注意したり、収穫する場所を変えたりした例が紹介されています。園内でハチを見かけたら、近づきすぎず、無理に触らないようにしてください。
中野区の資料では、夏剪定は収穫後すぐ、春に勢いよく伸びた上向きの新しい枝を切り詰めると書かれています。一方、千葉県の試験資料では、夏の切り返しは9月中旬が適期とされています(詳しくは8月の記事)。6月は収穫を優先し、強い剪定は控えましょう。剪定の基本は 剪定の基本 を参照してください。
コメリの栽培解説には、系統ごとの特徴が次のように整理されています。収穫時期の違いを理解するのに役立ちます。
| 項目 | ラビットアイ系 | ハイブッシュ系 |
|---|---|---|
| 向いた地域 | 暖地(関東以西) | 寒(高)冷地 |
| 受粉 | 自家結実性に劣るため、同系統の異品種を隣接して植える | 1本でも実がなる。同系統の混植で収穫量増加が期待できる |
| 土壌 | 酸〜弱アルカリ性 | 強酸性 |
日本全国で育てられる系統としてサザンハイブッシュ系もあるとされています。山口県の資料では、ティフブルーの受粉樹にはブライトウェル・ブライトブルー・パウダーブルーが適するとあります。
長野県の資料には、風通しの悪い園では斑点病などが増えるため、樹冠の内部の通風・採光を良くすることが挙げられています。また、下草は特に主幹部の周辺に残さないよう除草するとされています。梅雨は枝葉が混みやすい時期です。混んだ部分があれば、収穫の作業のついでに内側の弱い枝を確認してください。また、主軸枝の地際を観察し、食害のあと(食入孔や虫ふん)がないかを調べ、食入孔があれば針金を差し込んで幼虫を刺す、飛来した成虫は捕殺する、という方法が千葉県の資料に紹介されています。
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