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ブルーベリー収穫の見極めと収穫方法|完熟サイン・着色後の日数・時間帯・保存

ブルーベリーの収穫適期の見極め方を、写真がなくても分かるように文章と表で解説します。完熟のサイン、着色後に待つ日数、系統別・地域別の収穫時期、時間帯と摘み方、保存方法、株あたり収穫量の目安もまとめました。

収穫・利用

ブルーベリーは収穫後に甘くならない(追熟しない)果実です。色づいてすぐ摘むと酸っぱく、収穫の見極めが味の8割を決めます。このページでは、収穫の時期、完熟のサイン、摘み方、保存、収穫量の目安を順に説明します。

収穫期の目安

系統収穫期(関東以西の平地)
サザンハイブッシュ系5月下旬〜6月
ノーザンハイブッシュ系6月中旬〜7月
ラビットアイ系7月上旬〜8月

開花から収穫までは60〜90日。同じ房でも熟期がずれるため、1株の収穫は3〜4週間続きます。早生と晩生の品種を組み合わせると、収穫期間は約3か月に広がります。

品種ごとの目安(関東地方)

系統品種収穫時期
ハイブッシュ系デューク6月上旬〜中旬
ハイブッシュ系ブルークロップ7月上旬〜中旬
ハイブッシュ系ジャージー7月中旬〜下旬
ラビットアイ系クライマックス7月中旬〜下旬
ラビットアイ系ティフブルー8月上旬〜9月上旬
ラビットアイ系パウダーブルー8月中旬〜9月中旬

東京都の試験では、ノーザンハイブッシュは6月中旬〜下旬、サザンハイブッシュは6月上旬〜下旬、ラビットアイは7月上旬〜中旬が多くなっています。

地域差:寒い地域は遅く、暖かい地域は早く

北海道は関東より2〜3週間遅く、九州は1〜2週間早まる傾向があります。岩手県の農業研究センターの記録では、次のように7月から8月が中心です。

品種収穫開始最盛期収穫終了
デューク6月30日7月11日7月24日
ブルージェイ7月6日7月16日8月6日
ブルーレイ7月13日7月26日8月12日
チャンドラー7月24日8月1日8月11日
ダロー7月18日8月4日8月25日

最盛期は、収穫量の合計が半分を超えた時点です。品種ごとの収穫期間は短いもので約18日、長いもので約38日と差があります。

完熟サインは「果柄の付け根まで青い」

例外もあります。品種によっては、熟しても実が外れにくいものがあります。たとえばフクベリーは、完熟でも引いて取る必要があります。このような品種は「外れやすさ」では判断できないので、色と味見で確かめてください。

着色後の追熟期間

全体が青くなった時点ではまだ酸が強く、そこから樹上で4〜7日ほど置くと酸が抜けて糖度が上がります。「青くなって1週間後」を目安に、5日おき程度で完熟した実だけを摘み取ると甘い実が揃います。山口県の資料でも、ティフブルーは青くなってから最低5日は待つことが示されています。

収穫の時間帯と方法

気温が上がる前の早朝〜午前中が最適です。朝露が乾いた後の午前中か、夕方の涼しい時間もよく、真夏の日中は避けます。果実が締まって傷みにくく、山口県の指針でも「午前中に収穫」とされています。雨の日や雨上がり直後は避けます。ぬれた果実は灰色かび病が広がりやすいためです。

摘み方のコツ

  1. 柄の付け根まで青いことを確認する
  2. 親指で軽く転がすように摘み、手のひらに集める
  3. ブルーム(白い粉)をこすらない。指の跡や擦れは日持ちと見た目を落とす
  4. 浅い容器に重ねすぎないように入れる

強く引っ張ると未熟果や翌年の芽を傷めるおそれがあります。熟した実は軽く触れるだけで落ちるはずです。

収穫の頻度

収穫期間中は、2〜3日おきから5日おき程度に園を回り、熟した実だけを選んで摘みます。大株や樹齢の高い株では、1週間以上収穫が続くこともあります。収穫が遅れると過熟果が増え、落ちた実はショウジョウバエの発生源になります。落果は集めて園地の外で処分しましょう。

雨・鳥・暑さへの備え

未熟果・過熟果はどうする?

過熟果は生食には向きませんが、ジャムやスムージーに使えます。未熟果は室温に1〜2日置くと少し追熟することがありますが、樹上で完熟させた実ほど甘くはなりません。

収穫後の保存

洗わずに水気を避け、重ならないように冷蔵庫で3日〜1週間。それ以上は洗わずにそのまま冷凍すれば約半年保存でき、ジャムや冷凍のままの利用に向きます。冷凍は、バットに広げて急速に凍らせてから、密閉容器に移します。食べる直前に軽く水洗いします。ブルームが取れると日持ちしなくなるため、収穫のときに落とさないようにしましょう。

収穫量の目安

項目目安
3年目の株(ラビットアイ系)1株あたり約0.3kg
3年目の株(ハイブッシュ系)1株あたり約0.1kg
成木(ラビットアイ系)1株あたり約8〜10kg
成木(ハイブッシュ系)1株あたり約4〜5kg

収穫量は5〜6年生でピークを迎えます。植え付け初年度の6号鉢でも約30粒の収穫が見込めるという例があります。東京都の試験では、ラビットアイ系のティフブルー(10年生以上)が1株あたり約4.2kgでした。実の大きさは平均で2〜3g、糖度は8〜15%ほどです。

若い株は最初の3年ほどは実をならせず、株づくりを優先すると、その後の収量が高くなります。詳しくは樹齢別の剪定をご覧ください。

収穫後の手入れ

収穫が一通り終わったら、伸びすぎた枝や混んだ枝を軽く剪定します。本格的な剪定は冬に行います。お礼肥については意見が分かれ、与えて消耗を補う解説もあれば、夏の終わりの施肥は新梢を伸ばし、寒さで傷みやすいので与えない解説もあります。地域の気候に合わせて肥料の与え方を確認してください。月ごとの作業は7月の作業にまとめています。

よくある質問

Q. 青くなったのにすっぱいのはなぜですか?

A. 色づいてすぐは酸が強いためです。青くなってから4〜7日ほど樹上で待つと酸が抜けます。

Q. 収穫は何時ごろがよいですか?

A. 朝露が乾いた午前中が適しています。真夏の日中、雨の日、雨上がり直後は避けてください。

Q. 房ごと摘んでもよいですか?

A. 同じ房でも熟すタイミングがずれるため、熟した実だけを1粒ずつ摘みます。

Q. 収穫した実は洗ってから保存しますか?

A. 洗わずに冷蔵・冷凍し、食べる直前に軽く洗います。

Q. 収穫期間を長くするには?

A. 同じ系統で収穫期の異なる品種を組み合わせます。2品種以上植えると受粉もしやすくなります。品種選びは品種図鑑や受粉と実つきをご覧ください。

熟期や着色後に待つ日数は品種・気温で変わります。ラビットアイ系は着色から完熟までがハイブッシュ系より長めなので、色だけで判断せず必ず1粒味見をしてから本格的に収穫しましょう。
本記事は公的機関・種苗会社・園芸情報サイトなどの公開情報をもとに作成しています(2026年10月時点)。数値は目安であり、品種・地域・土壌により異なります。農薬を使用する場合は必ず登録内容とラベルをご確認ください。

参考になる動画

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2024年、ラビットアイ系ブルーベリーの収穫をおこないました。 — ベリーファインファーム 謎の園芸人

How we Pick Blueberries by Hand | Blueberry Barn — AA Berry Farm | The Blueberry Barn

参考情報

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