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樹齢別のブルーベリー剪定と主軸枝の更新|1〜3年目は花芽を落とす、5〜6年で切り戻し

ブルーベリーの剪定を樹齢別に解説します。1年目の花芽除去から、4〜6年目の主軸枝の更新、10年以上の老木の若返りまで、切る時期、残す本数、切る枝と残す枝の見分け方、よくある失敗とよくある質問を、早見表つきでわかりやすくまとめました。

剪定・整枝

ブルーベリーは株元から次々に新しい枝(シュート)を出し、古い枝と入れ替わりながら20〜30年以上実をつけます。剪定は「今年の実」だけでなく「数年後の主軸枝」を育てる作業です。このページでは、植え付けからの年数ごとに「何を目的に、何をどれだけ切るか」を順番に説明します。

樹齢別の剪定早見表

樹齢(植え付けから)主な目的作業内容
1年目根づくり花芽はすべて取り、樹高の3分の1〜2分の1ほど切り戻す。強い枝を4〜5本選ぶ
2〜3年目骨格づくり花芽除去が基本。2年目は全体の2割、3年目は3〜5割程度まで結実させてよい。細枝と混み枝を除去
4〜6年目本格結実主軸枝をハイブッシュ系4〜8本、ラビットアイ系8〜12本に整理。毎年古い枝を1〜2本(全体の2割ほど)根元から更新
7年目以降維持と若返り5〜6年経った主軸枝を順次切り戻し、結果枝は2〜3年周期で更新。樹高は1.5〜2mに抑える
10年以上の老木再生古枝の3分の1〜2分の1を切る強剪定を2〜3年に分けて行う。必要なら地上30〜50cmで台切り

剪定の前に知っておきたい基本

花芽と葉芽の見分け方

花芽は、その年に伸びた枝の先端付近につきます。丸くふくらんだ芽が花芽で、その下にある細く尖った芽が葉芽です。花芽は枝の先から3分の1ほどの範囲に多くつくため、枝先を大きく刈り込むと実のなる部分ごと落としてしまいます。

剪定に適した時期

切る枝と残す枝

切る枝残す枝
樹皮が荒れて灰色がかった古くて太い枝(5〜6年以上)その年に伸びたシュート
枯れ枝、冬に傷んだ枝樹皮が明るく勢いのある若い枝
株の内側に向かう枝、交差する枝外側や斜め上に向かう枝
地面に垂れて接している枝、細く弱い枝株元から出た太いシュート(次の主軸枝候補)

切り方の3つのルール

若木はなぜ花芽を落とすのか

1〜3年目に実をならせると、養分が果実に取られて根と枝が育ちません。山口県の栽培マニュアルでも育苗期は「花芽をすべて切除する」とされ、植え付け1〜2年目は着果させない、3年目以降は着果が多すぎると樹勢が弱るので注意する、という考え方です。2年生苗なら植え付け翌年から少量、3年目から本格的な収穫を目指すのが標準的な流れです。

年数ごとの手順

1年目:根づくりを最優先に

植え付け直後に、樹高の3分の1〜2分の1を切り戻し、花芽はすべて摘み取ります。強い枝を4〜5本残し、弱い枝や内向きの枝は切ります。1年目から強く切りすぎると株の充実が遅れ、収穫開始も遅くなります。

2年目:主枝を選ぶ

主枝になる枝を4〜6本選び、それ以外の弱い枝や内向きの枝は根元から切ります。主枝の先端は少し切り戻します。花は全体の2割ほどまで残してかまいません。

3年目:実をならせながら形を整える

混み合った枝や低い位置の枝を除き、主枝から出た良い側枝を残します。花は全体の3〜5割まで残せます。

4〜6年目:毎年2割ずつ古い枝を更新

毎年、古い枝を全体の2割ほど根元から切って更新します。樹高は1.5〜2m程度に抑えると、収穫や防鳥ネットの管理が楽になります。

7〜10年目:結果枝を2〜3年で更新

結果枝は2〜3年で入れ替え、長くなった側枝は適度な位置で切り戻します。

主軸枝の更新サイクル

主軸枝は発生から5〜6年で実つきが落ち、果実も小さくなります。山口県の指針では5年以上の枝は更新し、毎年2本以上は更新して、2本以上の強い新梢を出させる設計です。毎年冬に最も古い枝を1〜2本根元から切り、代わりに株元から出た太いシュートを残せば、常に若い枝で構成された株を維持できます。切り口が太い場合は癒合剤を塗り、枝枯れ病の侵入を防ぎます。

主軸枝の本数の目安(資料ごとの違い)

資料主軸枝の本数・更新の考え方
山口県の指針成木で8〜10本。5年以上の枝は更新
栽培解説(4〜6年目)8〜12本が目安。毎年約2割の古い枝を更新
剪定解説根元から立ち上がる太い枝を5〜8本。古枝は1〜2本ずつ
園芸メーカーの解説4〜5本を保ち、約3年ごとに株元の新梢で更新

本数に幅があるのは、品種の樹勢や栽培の仕方で適正量が変わるためです。まずは資料の範囲内で本数を決め、葉が混み合うようなら減らす、というふうに株を見ながら調整してください。

結果枝の整理で実を大きくする

山口県の指針では、充実した20cm以上の結果枝を残し、花芽を3〜5個残して先端を切ります。結果枝は主軸枝1本あたり5本ほどが目安です。別の解説では、結果枝を間引いたうえで残した枝の花芽数を2分の1〜3分の1に減らすと、収量はやや減るものの果実が大きくなり、毎年安定して収穫できるとされています。

10年以上の老木を若返らせる

古い枝の3分の1〜2分の1を切ります。一度に全部切ると株へのショックが大きいため、2〜3年かけて少しずつ更新するのが安全です。それでも勢いが戻らない場合は、主幹を地上30〜50cmで切る「台切り」も選択肢です。

剪定は病気の予防にもなる

長野県のIPM指標では、斑点病やバルデンシア葉枯病は風通しの悪い園で多発するため、整枝・剪定で樹冠内の通風と採光を良くすることが耕種的な対策に挙げられています。また、株元から出る吸枝(サッカー)にバルデンシア腐敗病が出たときは、被害を広げないよう早めに切り取ります。剪定した枝や落ち葉は園地の外に出して処分しましょう。

切った枝の始末

病気の出た枝や、剪定した枝をそのまま株元に置くと、病気の元になることがあります。東京都の病害情報でも、発病株の罹病葉や剪定枝は圃場外に持ち出して処分するよう示されています。

更新を怠るとどうなるか

古い主軸枝ばかりになると、細い結果枝が先端に集中して小粒化し、内部が暗くなって病害虫も増えます。「少しずつ毎年」が更新の鉄則です。

よくある失敗

作業の進め方(冬剪定の例)

  1. 花芽の位置を確認する
  2. 枯れ枝、内向き枝、交差枝、地面に接する枝を取り除く
  3. 古くて太い枝を根元から1〜2本切る
  4. 混み合った部分を間引き、株の中心まで光が入るようにする
  5. 細い枝先の花芽を落として、1粒を大きくする
  6. 切り口が太い場合は癒合剤を塗り、剪定ばさみは株ごとに消毒する

迷ったときは「他の枝より古くないか」「株の中心への光をさえぎっていないか」で判断します。判断がつかない場合は、古い枝から優先して整理しましょう。

よくある質問

Q. 1年目に実がついたら食べてもよいですか?

A. 花芽は取り除くのが基本です。1〜2年目に実をならせると、根と枝の成長が遅れます。

Q. 毎年同じ本数を切ればよいですか?

A. 目安は古い枝を1〜2本(全体の2割ほど)です。本数より「最も古い枝から」切ることを優先してください。

Q. 台切りはいつ行いますか?

A. 10年以上の老木で、段階的な更新でも勢いが戻らない場合に検討します。地上30〜50cmで切ります。時期は他の剪定と同じ休眠期です。

Q. 寒い地域は時期をずらしますか?

A. 積雪地では雪解け後の3月〜4月上旬に行い、4月中旬までに終えます。詳しくは気候と地域別の栽培も参考にしてください。

Q. ラビットアイ系とハイブッシュ系で違いはありますか?

A. ラビットアイ系は樹勢が強く、主軸枝を多めに残します。ハイブッシュ系は少なめに設計します。

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花芽の見分け方や時期の基本は剪定の基本、月ごとの作業は1月の作業・2月の作業、切り口から入りやすい病気は主な病気と対策で説明しています。

主軸枝の本数や更新年数は品種の樹勢と地域で変わります。ラビットアイ系は樹勢が強く本数を多めに、ハイブッシュ系は少なめに設計します。
本記事は公的機関・種苗会社・園芸情報サイトなどの公開情報をもとに作成しています(2026年10月時点)。数値は目安であり、品種・地域・土壌により異なります。農薬を使用する場合は必ず登録内容とラベルをご確認ください。

参考になる動画

切り戻すとこうなる。切らないと、こうなる【ブルーベリー剪定】 — ブルーベリーファームおかざき 公式チャンネル

【ブルーベリー2年生苗】成長を優先させるための【剪定】 — 吉瀬園芸

【季節は冬、ブルーベリー剪定】迷わず強剪定、実の粒も大きく、この枝はいらない! — 花牧場〜マイガーデン〜

参考情報

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