ブルーベリーの2月の作業|寒肥と休眠期の病害虫チェック
ブルーベリーの2月は寒肥と休眠期の点検の月。肥料のやりすぎを避ける目安、越冬害虫の探し方、春の植え付け準備を、鉢植えの人・庭植えの人それぞれの場合に分けて、自治体や農業試験場などの公開資料をもとにまとめました。
読む →ブルーベリーの1月は休眠期。冬の剪定のコツ、雪の多い地域の枝折れ対策、肥料の準備を、家庭栽培(鉢植え・庭植え)の方向けに、自治体や農業試験場などの公開資料をもとに、わかりやすくていねいに解説します。
1月は、ブルーベリーが葉を落として休んでいる「休眠期」の真ん中です。木はほとんど動かないので、慌てて何かをする月ではありません。そのかわり、冬の剪定で枝を整えたり、春からの肥料や植え付けの準備を進めたりするのに向いた月です。反対に、寒い地域では雪や寒さから枝と根を守ることが大切になります。
この記事は、自治体・農業試験場・園芸資料など公開されている資料に書かれていることをもとにまとめています。資料に月や数量の記載がないことは、無理に書かず「地域や品種で変わります」としています。農薬を使う場合は、必ず製品のラベルで適用と使い方を確認してください。
ブルーベリーの剪定は、葉を落としている12月〜2月の休眠期が適期とされています(中野区花と緑の祭典の栽培資料)。1月はそのちょうど真ん中なので、天気のよい日に落ち着いて作業できます。
注意したいのは、枝先を切り詰めすぎないことです。同じ資料では、枝先に花芽がつくため切り詰めないように、と説明されています。実をならせたいのに枝先をばっさり切ると、花芽ごと落としてしまうことがあります。
北九州市の農作業の実例(ハウス内の鉢栽培)では、1〜2月に古い枝(茶色〜白っぽい枝)を切り、新しい枝に更新する作業が紹介されています。根元から毎年新しい枝が出る状態を保つことが、長く実をつける木づくりのコツです。秋田県の資料でも、枝が混んできたら古い枝を根元から数本間引き、毎年根元から新しい枝が出る状態を保つとされています。
植え付けてまだ3〜4年の若い木は、木が十分に大きくなるまで剪定をせず、枝をたくさん出させるのがよいとされています(秋田県)。切りたくなる気持ちをおさえて、枝を増やす期間と考えてください。詳しくは木の年数別の剪定と剪定の基本をご覧ください。
雪の多い地域では、積雪で枝が折れるのが心配です。秋田県の資料によると、若い木は枝を支柱に縛りつけ、成木は全体を縄で束ねて縛っておくと雪に耐えやすくなります。北海道の試験場の資料でも、多雪地帯では縄などで冬囲いをして枝折れを防ぐとされています。
また、北海道の試験場の資料では、露地で苗を越冬させるとき、地面に横倒しにして冬を越す方法があり、そのときは野ネズミの被害に注意するよう書かれています。雪や寒さの強さは地域で大きく違いますので、お住まいの地域の気候に合わせて判断してください。
1月は、肥料をまだ与える時期ではありません。肥料を与える時期(基肥・寒肥)は、資料によると次のようになっています。
| 資料 | 時期の書き方 |
|---|---|
| 中野区花と緑の祭典(ラビットアイ系の資料) | 2月の休眠期に寒肥を与える |
| 石川花の会の市民講座資料(金沢市サイト掲載) | 基肥は落葉後〜3月ごろ |
| 北九州市の実例(ハウス鉢栽培) | 2月に追肥 |
どの資料も共通して「やりすぎに注意」と書いています。石川花の会の資料には「肥料のやりすぎは無肥料よりこわい」という言葉があり、秋田県の資料でも、植え付け後2〜3年は春先にごく少量にとどめるよう説明されています。1月は、肥料の袋の表示を読んで、量の目安を確認しておく月にしましょう。くわしくは肥料の与え方をご覧ください。
秋田県の資料では、冬越し中の苗木でも、根が乾燥しないよう時々水を与えるとされています。ブルーベリーは根が浅く乾燥に弱い性質があります。特に鉢植えは、冬でも風にさらされて土が乾きやすいので、表面が乾いたときに様子を見て水を与えてください。雨や雪がよく当たる庭植えは、ふだんはそれほど気にしなくて構いません。水やりの基本も参考にしてください。
植え付けの適期は、資料によって次のように書かれています。
つまり、寒い地域では1月に無理に植えず、春を待つのがよいということです。暖かい地域でも、土が凍る日や雪の日は避けましょう。植え付けの方法は庭植え・鉢植えのページで説明しています。
千葉県の資料では、2月下旬の休眠期にカイガラムシ類の防除を行うこと、そして落葉や枝を観察して病斑・卵塊・越冬する繭を探すことが紹介されています。カイガラムシはブラシでかき落とし、イラガの繭は取り除きます。1月のうちから、剪定のついでに枝や幹をよく見ておくと、2月の作業がスムーズです。くわしくは害虫・病気のページをご覧ください。
1月の作業が年間のどこに位置するのか、中野区花と緑の祭典の資料(ラビットアイ系)をもとに整理します。
| 時期 | 作業 |
|---|---|
| 12〜2月 | 冬の剪定(休眠期) |
| 2月 | 寒肥(休眠期の施肥) |
| 5〜6月 | 追肥(生育が旺盛な時期) |
| 7月中旬〜8月 | 肥料は与えない |
| 収穫後 | 夏の剪定(春に勢いよく伸びた上向きの枝を切り詰める) |
| 9月 | お礼肥(収穫後) |
全体の流れは年間カレンダー、秋冬の管理は秋冬のお手入れでも確認できます。
秋田県の資料では、ハイブッシュ系は寒い地域でも栽培に向き、ラビットアイ系は寒冷地では冬の凍害を受けやすく、生育が悪くなったり実のつきが不安定になったりするとされています。つまり、同じ1月でも、寒冷地のハイブッシュ系は雪対策が中心、暖かい地域は剪定が中心、というように、やることの重みが変わります。お住まいの地域と育てている品種の系統を確認してから、作業を選んでください。
鉢は、冬でも土の乾きを時々確認してください。鉢のサイズは7号(上部の直径21cm)以上、土のpHは5.0前後、植え替えは2年に1回が目安と中野区の資料に書かれています。植え替えの時期が近い鉢は、春先の作業に備えて、ピートモスなどの用土を用意しておくと安心です。
混んだ枝の整理と、古い枝の更新が中心です。雪の多い地域では、枝を束ねる作業を忘れずに。株元のマルチ(もみがらやおがくず、わらなど)が薄くなっていたら、足しておくと土の乾燥を防げます(秋田県の資料)。くわしくはマルチングの方法をご覧ください。
ブルーベリーの2月は寒肥と休眠期の点検の月。肥料のやりすぎを避ける目安、越冬害虫の探し方、春の植え付け準備を、鉢植えの人・庭植えの人それぞれの場合に分けて、自治体や農業試験場などの公開資料をもとにまとめました。
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