ブルーベリーの1月の作業|冬の剪定と雪対策、肥料の準備
ブルーベリーの1月は休眠期。冬の剪定のコツ、雪の多い地域の枝折れ対策、肥料の準備を、家庭栽培(鉢植え・庭植え)の方向けに、自治体や農業試験場などの公開資料をもとに、わかりやすくていねいに解説します。
読む →ブルーベリーの3月は植え付け・植え替えの適期。ピートモスの使い方、肥料の最終時期、若木の花芽摘み、挿し木の準備まで、鉢植えの人・庭植えの人それぞれの場合に分けて、自治体や農業試験場などの公開資料をもとにご紹介します。
3月は、寒さがゆるんで木がゆっくり目を覚ます月です。暖かい地域では植え付け・植え替えのピークで、寒い地域では雪消えを待って作業を始めます。肥料は「落葉後〜3月ごろ」までに与えておきたい時期の最終月でもあります。芽がふくらみ始めるので、剪定は急いで済ませ、病害虫の点検と株まわりの掃除を進めましょう。
この記事は、自治体・農業試験場・園芸資料など公開されている資料に書かれていることをもとにまとめています。資料に月や数量の記載がないことは、無理に書かず「地域や品種で変わります」としています。農薬を使う場合は、必ず製品のラベルで適用と使い方を確認してください。
資料によって表現は少し違いますが、休眠している間が適期という点は共通しています。
また、ブルーベリーは同じ系統の2品種以上を植えると実がつきやすくなります(安城市の樹木資料)。庭植えを考えている方は、苗を選ぶときに品種の組み合わせも考えてみてください。ハイブッシュ系は寒い地域でも栽培に向き、ラビットアイ系は寒冷地では冬の凍害を受けやすいとされています(秋田県)。詳しくは庭植えの方法をご覧ください。
植えたあとは、根元にもみがらやおがくず、わらなどを敷くと、土の乾燥と雑草を防げます(秋田県)。支柱を立てて結んでおくと、風で苗が揺れるのを防げます。マルチングの方法も参考にしてください。
鉢は7号(上部直径21cm)以上を使い、土のpHは5.0前後、植え替えは2年ごとが目安です(中野区の資料)。鉢の底の穴に網や軽石を入れてから用土を入れる、という説明もあります(石川花の会の資料では、鉢は直径30cm以上、底に網と軽石など)。3月の暖かい日を選んで、根をほぐしすぎないように植え替えましょう。くわしくは鉢植えの方法で説明しています。
石川花の会の資料では、基肥の施用時期は「落葉後〜3月ごろ」です。中野区の資料では2月の休眠期に寒肥とされていますので、まだ与えていない場合は、芽が動く前の3月中に済ませましょう。
北九州市の実例では、肥料は4月ごろに根が動き出して効き始めるので、時間に余裕をもって施すとされています。3月に与える肥料は、そのための準備です。詳しくは肥料の与え方をご覧ください。
冬の剪定の適期は12〜2月です(中野区)。3月になって芽がふくらみ始めたら、新しい枝を大きく切る作業は控えましょう。混み合った部分や傷んだ枝を整える程度にとどめます。
植え付け後の若い木は、花芽(つぼみ)を見つけるたびに摘み取ります。実をならせると木の生育が悪くなるためです(秋田県は植え付け後1〜2年、北海道立総合研究機構は定植後2年間)。花が咲くのは4月ごろなので、3月のうちに花芽を確認しておくと作業がしやすくなります。
北九州市の実例では、ブルーベリーの株まわりの除草が3月の作業に入っています。雑草を取るときは、木の浅い根を傷つけないよう注意します。また、春先に目につくミノムシは、見つけたら捕まえます(コメリのブルーベリーの育て方)。千葉県の資料にあるように、枝にカイガラムシやイラガの繭が残っていないかも、もう一度確認しましょう。害虫のページもご覧ください。
北海道立中央農業試験場の「ブルーベリーのさし木法」によると、穂木(さし穂にする枝)は休眠期の11月中旬〜4月上旬に採取でき、さし木の時期は3月下旬〜6月中旬です。長さは10〜15cm、間隔は5×5cm程度で、さし穂の3分の2を土に挿します。水やりは毎日ではなく、表面が乾き始めたときに行います。くわしくは挿し木の方法をご覧ください。
植えたばかりの苗は、土の表面が乾いたときに水を与えます(秋田県)。根が浅く、乾燥に弱い性質があるので、特に植え付け1年目は気をつけてください。鉢植えは、芽が動き始めると水の吸い方が変わってきます。水やりの基本をご覧ください。
3月の作業が年間のどこに位置するのか、中野区花と緑の祭典の資料(ラビットアイ系)をもとに整理します。
| 時期 | 作業 |
|---|---|
| 12〜2月 | 冬の剪定(休眠期) |
| 2月 | 寒肥(休眠期の施肥) |
| 5〜6月 | 追肥(生育が旺盛な時期) |
| 7月中旬〜8月 | 肥料は与えない |
| 9月 | お礼肥(収穫後) |
植え付けの時期は、地域で大きく変わります。秋田県の資料では雪消え後できるだけ早く、北海道立総合研究機構の資料では春先の休眠期で秋植えは避けるとされる一方、石川花の会の資料では秋〜春ごろとされています。また、ハイブッシュ系は寒い地域でも栽培に向き、ラビットアイ系は寒冷地では凍害を受けやすいとされています(秋田県)。収穫期は、ハイブッシュ系が6月下旬〜7月中旬、ラビットアイ系が7月下旬〜9月下旬とされています(安城市の樹木資料)。
3月は植え替えの月です。2年ごとを目安に、新しい用土(酸性)で植え替えましょう。植え替えたら、たっぷり水を与え、日当たりのよい場所に置いてください。肥料は、植え替えた直後は控えめにします。
新しい苗を迎える月です。ピートモスをたっぷり使った植え穴をつくり、植えたらマルチと支柱を。すでに植えている木は、寒肥の最終確認と、株まわりの除草をしましょう。
ブルーベリーの1月は休眠期。冬の剪定のコツ、雪の多い地域の枝折れ対策、肥料の準備を、家庭栽培(鉢植え・庭植え)の方向けに、自治体や農業試験場などの公開資料をもとに、わかりやすくていねいに解説します。
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