ブルーベリーの1月の作業|冬の剪定と雪対策、肥料の準備
ブルーベリーの1月は休眠期。冬の剪定のコツ、雪の多い地域の枝折れ対策、肥料の準備を、家庭栽培(鉢植え・庭植え)の方向けに、自治体や農業試験場などの公開資料をもとに、わかりやすくていねいに解説します。
読む →5月のブルーベリーは水切れと追肥の時期。若い木のつぼみ摘み、マルチ、防鳥ネット、イラガ対策まで、鉢植え・庭植え別に資料に基づいて解説します。
5月のブルーベリーは、新しい枝と葉がぐんぐん伸び、実が少しずつふくらみ始める、1年のうちでも動きの大きい時期です。この時期は「水切れさせない」「追肥の時期を逃さない」「鳥や虫の備えを早めに整える」の3つが中心になります。ここでは、県の農業試験場・普及資料やホームセンターの栽培解説など、実際に読んだ資料に書かれていることだけをもとに、家庭栽培(鉢植え・庭植え)の方と小規模農園の方に向けて、5月にやることをまとめました。なお、地域や系統(ハイブッシュ系・ラビットアイ系)で時期が前後する点は、資料にある範囲で書き分けています。
ブルーベリーは根が浅く細かく張るため、乾燥に弱い果樹です。秋田県の普及資料にも、根が深く張らないので乾燥に弱いこと、植え付けた年は土の表面が乾いたらその都度かん水することが書かれています。ホームセンター(コメリ)の栽培解説でも、特に4〜5月の生育期は水切れに注意するよう示されています。
5月は気温が上がり、新しい葉が増えて水の要求量も増えます。ところが梅雨入り前で雨が少ない年もあり、気づかないうちに鉢の中が乾いていることがよくあります。水やりの考え方は 水やりの基本 もあわせてご覧ください。
資料により時期の書き方が異なるため、お住まいの地域に近い資料を目安にしてください。
| 資料 | 5月の施肥に関する記載 |
|---|---|
| 東京都中野区の栽培資料(ラビットアイ系・鉢植え向け) | 5〜6月は生育が旺盛な時期なので追肥。7月中旬〜8月は肥料を与えない。9月にお礼肥。 |
| 山口県の栽培資料(露地・成木) | 追肥(実肥)は5月上旬。ハイブッシュ系は5月に25%、ラビットアイ系は6月に25%。 |
肥料の量は、ブルーベリー専用肥料に書かれた使用量に従うのが安全です。秋田県の資料には、肥料の与えすぎは根に障害を起こすと書かれており、植えて2〜3年の間は「軽くひとつまみ程度」をごく少量、生育が悪いと感じたときに少量追肥する程度とされています。中野区の資料でも、1〜3年目の株はあまり与えすぎないこと、市販の「ブルーベリー用の肥料」を使うこと(肥料によっては土がアルカリ性に傾くため)が書かれています。詳しくは 肥料の与え方 をご覧ください。
長野県の資料では、乾燥を防ぐために、おがくず・木質チップ・もみ殻などを樹冠の下を中心に10〜15cmの厚さで敷くことが示されています。山口県の資料でも、マルチの目的は乾燥防止・地温の調節・雑草抑制で、厚さは10cm以上を保ち、減った分は補給するとされています。秋田県の試験資料には、苗木の周りに厚さ10cm程度のマルチをすると土の水分が保たれ、乾燥による被害のリスクを下げられると書かれています。
マルチが薄くなっていたら今のうちに補っておきましょう。ただし、長野県の防除資料には、白紋羽病が出ている園では有機物のマルチを株元に施用しないとあります。過去にその病気が出た畑では注意してください。マルチの詳細は マルチングの方法 へ。
秋田県の資料では、植えてから1〜2年は、つぼみを見つけたらその都度摘み取ると書かれています。実をならせると木の生育が悪くなるためです。コメリの解説でも、植えてから3年ほどは枝を充実させるために花芽を摘み取り、4年目頃から本格的に実をならせるとしています。苗木を植えた年の5月は、小さな実がついていても、思い切って取り除くほうが後の収穫量につながります。
3年目以降の木で実がたくさんついた場合も、4月の摘蕾・摘果の作業が山口県の資料の月別作業に入っています。5月の時点で実が極端に混み合っている枝は、無理のない範囲で整理を検討してください(具体的な量の基準は今回読んだ資料にありませんでした)。
ブルーベリーの本格的な剪定は、冬の休眠期(山口県の資料では1〜2月、中野区の資料では12〜2月)が中心です。5月は強く切らず、様子を見る時期と考えてください。夏の剪定は、中野区の資料では収穫後すぐ、千葉県の試験資料では9月中旬が適期とされています。時期の違いは8月の記事で詳しく説明します。
剪定の基本は 剪定の基本 と 樹齢別の剪定 をご覧ください。
千葉県の防除資料(月別の記載あり)では、5月下旬にイラガ類・ケムシ類への対策が挙げられています。山口県の資料でも、ヒロヘリアオイラガは越冬世代の成虫が羽化する前(5月10日頃)にネットで被覆し、被覆する前に繭を徹底して除去するとされています。千葉県の資料全体を通じて、チョウ目害虫(イラガ・ドクガ・マイマイガなど)の幼虫やさなぎは、見つけ次第捕殺するとされています。
病害虫の見分け方と対策は 害虫の種類と対策 と 病気の種類と対策 にまとめています。
山口県の資料では、収穫期間中は10〜30mmの目合いの網で覆い、設置は5月上中旬頃と示されています。収穫が近づいてから慌てて張るより、5月のうちに支柱と網を準備しておくと安心です(今回読んだ資料には、鉢植え向けの具体的な張り方の記載はありませんでした)。
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読む →ブルーベリーの2月は寒肥と休眠期の点検の月。肥料のやりすぎを避ける目安、越冬害虫の探し方、春の植え付け準備を、鉢植えの人・庭植えの人それぞれの場合に分けて、自治体や農業試験場などの公開資料をもとにまとめました。
読む →初心者が育てやすいブルーベリー品種を、当サイトの品種図鑑の栽培難易度と各品種ページの育てやすさ・耐病性・土壌適応性の記述から選び、系統別の表にしました。注意点も併記し、順位は付けていません。
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