ブルーベリーの1月の作業|冬の剪定と雪対策、肥料の準備
ブルーベリーの1月は休眠期。冬の剪定のコツ、雪の多い地域の枝折れ対策、肥料の準備を、家庭栽培(鉢植え・庭植え)の方向けに、自治体や農業試験場などの公開資料をもとに、わかりやすくていねいに解説します。
読む →8月は猛暑の水やりと収穫後の夏剪定、お礼肥の時期がポイント。資料ごとに異なる時期を比較しながら解説します。
8月は、ラビットアイ系の収穫が続き、地域によっては収穫の後半にさしかかる時期です。猛暑による水切れ、収穫後の夏剪定、そしてお礼肥の準備が主な話題になります。ただし、夏剪定とお礼肥の時期は資料によって違いがありますので、この記事では資料ごとの書き方を並べたうえで、判断の目安をお伝えします。出典は県の農業試験場・普及資料、中野区の栽培資料などです。
和歌山県の資料では、ラビットアイ系は8月下旬まで収穫され、出荷期間は6月下旬から8月下旬とされています。埼玉県の摘み取り園の紹介では、ラビットアイ系は7月下旬から9月上中旬に摘み取りができます。地域や品種で差がありますので、お住まいの地域の様子を見ながら判断してください。
詳しくは 収穫の時期と見分け方 へ。
コメリの解説では、梅雨明けから盛夏にかけて水切れに注意するよう示されています。山口県の資料でも、梅雨明け後は乾燥させないよう適宜かん水するとあります。ブルーベリーは根が浅く乾燥に弱い(秋田県の資料)ので、猛暑の8月は特に気をつけます。株元のマルチは10cm以上の厚さを保ち、減った分を補います(山口県)。鉢植えは過湿にもなりやすい(中野区の資料)ので、「乾いたらたっぷり、受け皿に水をためない」が基本です。水やりの基本 と マルチングの方法 もご覧ください。
夏剪定の時期について、今回読んだ資料の書き方は次のとおりです。
| 資料 | 夏剪定の時期・方法 |
|---|---|
| 東京都中野区の栽培資料(ラビットアイ系) | 収穫後すぐ。春に勢いよく伸びた上向きの新しい枝を切り詰める。切った枝の先に花芽ができるので、翌年の収穫には影響しない。 |
| 千葉県の試験資料 | 主軸枝から上向きに出た新梢を、先端から25〜50%の位置で切り返す。切除は9月中旬までに。ティフブルーでは、切除が8月29日で花芽着生枝率88%、9月13日で82%、9月27日で73%、10月16日で50%と低下した。 |
| 千葉県の別の試験資料 | 9月中旬から10月上旬が適期。8月下旬に剪定すると、下の節から新梢が再び伸び、花芽は1節程度しかつかなかった。 |
| マイナビ農業の記事 | 8月後半から10月初旬ごろ。徒長枝は全部切らず、先端の3分の1程度をカットする。花芽は8月ごろから形成され始めるので、剪定しすぎると花芽がつかず葉ばかり茂るおそれがある。 |
まとめると、8月前半に急いで強く切る必要はなく、強めの切り返しをするなら9月中旬を中心に考える、というのが試験資料からの目安です。鉢植えなどで樹形が乱れる場合は、徒長枝の先端を3分の1ほど切る程度から始めてください。マイナビ農業の記事では、このほかに次の作業が紹介されています。
千葉県の試験資料には、品種によって花芽のつく節数が違うこと(9月中旬に25%切除した場合、ティフブルー約3節、クライマックス約4節、ブルーベル約6節、デライト約2節)も示されています。剪定の基本は 剪定の基本 と 樹齢別の剪定 をご覧ください。
中野区の栽培資料(ラビットアイ系)では、7月中旬から8月いっぱいは肥料を与えず、9月にお礼肥とされています。山口県の資料では、お礼肥は8〜9月に25%を施す基準とされていますが、同じ資料の作業暦では、ラビットアイ系の礼肥が8月と9〜10月の両方に記載されており、記載にずれがあります。そのため、8月に急いで与えるよりも、猛暑が落ち着く9月を中心に、株の様子を見ながら与えるのが無理のない進め方です。量はブルーベリー用肥料の袋の使用量に従ってください。肥料の与え方 も参考にしてください。
千葉県の防除資料には次のようにあります。
薬剤は必ずラベルで使用時期・回数を確認してください。詳しくは 害虫の種類と対策 と 病気の種類と対策 へ。
マイナビ農業の記事には、夏は成長が盛んなので、剪定した枝の葉を2枚程度残して挿し木に挑戦できる、とあります。山口県の月別作業でも7月は緑枝挿しの時期です。手順は 挿し木の方法 をご覧ください。
千葉県の資料には、通年の作業として、主軸枝の地際部を観察して食害のあと(食入孔、虫ふん)を探し、食入孔には針金を差し込んで幼虫を刺し、飛来した成虫は捕殺することが書かれています。長野県の資料にも、下草は特に主幹部の周辺に残さないよう除草するとあります。夏は草が勢いよく伸びますので、マルチの上に草が増えていないかも合わせて点検しましょう。
コメリの栽培解説のとおり、ラビットアイ系は暖地向き、ハイブッシュ系は寒(高)冷地向きで、収穫が早く済む系統と、8月以降も続く系統があります。収穫が済んだ木は、夏剪定とお礼肥で来年の実つきを整える時期に入ります。9月の記事では、お礼肥と、本格的な夏の切り返しの時期を詳しく扱います。秋から冬の管理の全体像は 秋冬の管理 をご覧ください。
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