ブルーベリーの主な病気と対策|灰色かび病・斑点病・枝枯れ病・根腐れ・クロロシス
ブルーベリーの病気を症状と時期から見分ける解説です。灰色かび病、斑点病、炭疽病、うどんこ病、枝枯れ病、根腐れ、クロロシスの特徴と、薬剤に頼る前にできる環境づくり、季節ごとの予防ごよみ、よくある質問をまとめました。
読む →ブルーベリーの実をねらう鳥の種類と食べ方のちがい、防鳥ネットをかける時期、鳥の種類に合わせた網目の大きさ、結び目のあり・なしなど素材の選び方、すき間を作らないかけ方、ベランダでの注意、ネット以外の方法まで解説します。
ブルーベリーの実がやっと色づいてきたと思ったら、翌朝には鳥に食べられていた――。家庭でブルーベリーを育てる人にとって、鳥はいちばん身近な「ライバル」かもしれません。園芸ネットの栽培ガイドにも、ブルーベリーの実は鳥に好まれるため、収穫期には防鳥ネットを張るようにと書かれています。この記事では、ネットをかける時期、網目の大きさ、素材、かけ方を、自治体や研究機関の資料をもとにまとめます。
農研機構の鳥獣害の資料では、ブルーベリーを食べる主な鳥としてヒヨドリとスズメを挙げています。食べ方にはちがいがあります。
| 鳥 | 食べ方の特徴(農研機構) |
|---|---|
| ヒヨドリ | 実をもぎ取って丸のみするので、つつかれた実は残らない。花もちぎり取って食べる |
| スズメ | 実をつついて食べる |
同じ資料では、ついばんだような跡からスズメの被害が疑われたものの、現地で確かめると、コガネムシ類などの虫による食べ跡だった例も紹介されています。実がなくなったのか、かじられているのかをよく観察すると、犯人の見当がつけやすくなります。ハイポネックスジャパンの解説では、実が不自然に裂けていたら鳥につつかれた跡だとしています。虫による被害は害虫の記事も参考にしてください。
ハイポネックスジャパンでは、実が熟す前に、株を包むように防鳥ネットをかけるようすすめています。鳥は熟した実を見つけるとくり返しやって来るので、「食べられてからかける」のでは遅いことが多いのです。
収穫の時期は系統や地域によってちがいます。栃木県の試験結果では、ハイブッシュ系の収穫期は6月下旬〜8月上旬、ラビットアイ系は早い年で7月20日〜8月末、遅い年で8月1日〜9月末でした。自分の品種がいつごろ色づくかを品種一覧で確かめ、早めに準備しておきましょう。
一方で、花が咲いている時期は注意が必要です。ブルーベリーはミツバチなどの虫が花粉を運んで実がなります。園芸ネットの栽培ガイドでも、虫が受粉を助けるので開花時は殺虫剤をさけるよう書かれています。花の時期に目の細かいネットで覆うと、受粉を助ける虫まで入れなくなるおそれがあります。花が散って実がふくらみ、色づき始める前が、ネットをかけるひとつの目安です。受粉のしくみは受粉と結実の記事で解説しています。
防鳥ネットでいちばん大切なのは、網目の大きさです。網目が大きすぎると、小さな鳥が通りぬけてしまいます。山梨県の資料と、マイナビ農業の記事が示している目安をまとめました。
| 鳥の種類 | 山梨県の資料(防鳥網の目合い) | マイナビ農業の記事 |
|---|---|---|
| カラス | 75mm以下 | (ゴミ置き場の間仕切り用で37.5mm目) |
| ヒヨドリ・ムクドリ | 30mm以下 | 侵入防止は25mm目以下、果樹を直接覆う食害防止は10mm目以下 |
| スズメ | 20mm以下 | 15〜25mm目 |
マイナビ農業の記事では、ただ入ってこないようにするだけなら鳥の体の大きさに合わせた網目で足りるものの、実を食べられないようにするにはもっと小さな網目が必要だと説明しています。スズメまで防ぎたい家庭なら、20mm以下を目安に、木に直接かける場合はさらに細かい網目を選ぶと安心です。
なお、防鳥ネットでは小さな虫は防げません。千葉県の試験では、目合い30mmの防鳥網が、0.98mm目合いの防虫網と比べるための対照として使われていました。また農研機構の研究では、4mm目合いの防虫ネットでブルーベリーの葉を食べるヒロヘリアオイラガの被害を防ぐ方法が報告されています。虫も気になる場合は、防虫ネットという選択肢もあります。
マイナビ農業の記事をもとに、ネット選びのポイントを整理します。
オクラホマ州立大学の資料でも、防鳥ネットは使わないときにしまっておけば数年使えるとしています。収穫がすんだら外して、乾かしてから保管しましょう。
鉢植えや小さな株なら、株全体を包むようにかける方法がかんたんです。もう少し大きな株や、何株かまとめて守りたいときは、支柱で枠を作ってネットをかける方法があります。オクラホマ州立大学の資料では、パイプの骨組みを金網で覆ったかまぼこ型の囲いや、支柱とワイヤーでネットを支える方法が紹介されています。
家庭でのかけ方の手順です。
鉢植えなら、鉢ごと覆える大きさの枠を作るか、ネットのすそを鉢の下に巻きこんで留めると、すき間ができにくくなります。農研機構の研究報告でも、ブルーベリー園で単管パイプを使って防鳥ネットを張る方法が比較の対象として取り上げられており、農家でも枠を組んでネットを張るのが一般的な方法の一つです。
マイナビ農業の記事では、サイズの合わないネットはすき間ができたり、はみ出して通行のじゃまになったりすると指摘しています。ネットは、守りたい範囲よりひと回り大きいものを選びましょう。
マイナビ農業の記事によると、ベランダでもブルーベリーが鳥に食べられることがあり、株を覆うだけではハトがベランダに入ってくるため、侵入そのものを防ぐことが必要だとしています。ベランダ全体にネットを張る場合は、マンションの管理規約で設置してよいか確認しましょう。
ネット以外の方法として、ハイポネックスジャパンでは、人が見張って鳥が近づいたら追い払う方法や、フクロウやタカなどの置物を置く方法を挙げています。山梨県の資料では、細い黒色の糸やワイヤーを張る「防鳥糸」も紹介されています。一方、オクラホマ州立大学の資料では、音で追い払う装置は効果が安定せず、住宅地では使えない場合もあるとして、ネットのほうをすすめています。山梨県の資料も、爆音機は近所に迷惑がかからないよう十分注意するよう書いています。鳥取市の資料で紹介されているブルーベリー農園では、防鳥ネットに加えて、大型の鳥の鳴き声を流す拡声器も設置されていました。とはいえ、音を使う方法は住宅地では向かないことが多いので、家庭では、まずネットで物理的に守るのが確実です。
農研機構の資料にあるとおり、ヒヨドリは実だけでなく花もちぎり取って食べることがあります。花の時期にも被害が出る場所では、ヒヨドリを防げる目合い(山梨県の資料では30mm以下)のネットを使う方法があります。ヒヨドリ向けの網目であれば、ミツバチのような小さな虫は通りぬけられます。目の細かい防虫ネットは、花が散ってからにしましょう。
1シーズンだけ、小さな鉢を覆う程度なら使えることもありますが、マイナビ農業の記事では、こうしたネットは糸の本数が少なく劣化しやすいと指摘されています。毎年使うなら、糸の太さや網目の大きさがはっきり書かれた園芸用・農業用の防鳥ネットを選ぶと、結果的に長持ちします。
はい。実は少しずつ順番に色づくので、収穫がすむまでネットはかけたままにします。KINCHO園芸の資料では、実全体が青紫色に色づいたものから順に収穫するとしています。収穫するときだけ出入り口を開け、すんだらすぐに閉じましょう。早生と晩生など収穫期のちがう品種を育てている場合は、品種ごとにネットをかける時期をずらすと、受粉や作業のじゃまになりにくくなります。
ネットの準備チェックリストです。
ブルーベリーの病気を症状と時期から見分ける解説です。灰色かび病、斑点病、炭疽病、うどんこ病、枝枯れ病、根腐れ、クロロシスの特徴と、薬剤に頼る前にできる環境づくり、季節ごとの予防ごよみ、よくある質問をまとめました。
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