ブルーベリーを鳥から守る|防鳥ネットのかけ方・時期・素材
ブルーベリーの実をねらう鳥の種類と食べ方のちがい、防鳥ネットをかける時期、鳥の種類に合わせた網目の大きさ、結び目のあり・なしなど素材の選び方、すき間を作らないかけ方、ベランダでの注意、ネット以外の方法まで解説します。
読む →ブルーベリーの葉が赤い・黄色い・茶色いときの原因を、秋の紅葉、鉄・窒素・マグネシウムなどの不足、土のpH、水切れや葉焼け、うどんこ病などの病気に分けて表で整理。見分け方の手順と、それぞれの対策をやさしく解説します。
ブルーベリーの葉の色が変わると、「病気かな?」「枯れてしまうのでは?」と心配になります。でも、葉の色の変化には、心配いらない自然なものから、土や肥料の見直しが必要なもの、病気のサインまで、いろいろな原因があります。この記事では、色ごとに考えられる原因と見分け方を、大学や県の病害虫防除所の資料をもとに整理します。
ブルーベリーは落葉果樹で、秋には葉が赤く色づきます。タキイ種苗の資料でも「秋には紅葉」が楽しめると紹介されています。LOVEGREENによると、ブルーベリーは落葉が比較的遅く、東京では新年を越しても赤く色づいた葉が枝に残ることがあります。
アメリカのコーネル大学の診断ツールでも、葉が赤紫色やえんじ色になる原因として、まず「秋の紅葉(気温が下がることへの正常な反応)」を挙げています。秋から冬にかけて、株全体の葉がそろって赤くなり、そのあと落ちていくなら、心配はいりません。
注意したいのは、春から夏の生育期に葉が赤くなる場合です。この場合は、次の表のように別の原因が考えられます。
葉の色だけでなく、「どの葉に(新しい葉か古い葉か)」「葉のどの部分に(葉脈のあいだか、ふちか、斑点か)」出ているかを見ると、原因をしぼりこみやすくなります。
| 症状 | 考えられる原因 | 出典 |
|---|---|---|
| 秋〜冬に株全体の葉が赤くなり、やがて落ちる | 紅葉(自然な変化) | コーネル大学、LOVEGREEN |
| 新しい葉が黄色くなり、葉脈だけ緑に残る(縞模様のように見える) | 鉄不足。土のpHが高いと起こりやすい | ジョージア大学、コーネル大学、園芸ネット |
| 新しい葉も古い葉も、全体がうすい黄緑になる | 窒素不足 | ジョージア大学、コーネル大学 |
| 古い葉の葉脈のあいだが黄色く、ふちがピンク〜赤 | マグネシウム不足(若いラビットアイ系に多い) | ジョージア大学 |
| 生育期に葉が赤紫になる | リン不足(畑ではまれ)。pHが5.2より高いとリンを吸いにくい | コーネル大学 |
| 葉が黄色くなり、茶色く枯れこむ部分もある | 水不足、肥料のやりすぎ、カリウム不足、病気など | コーネル大学 |
| 夏に日の当たる葉が茶色く焼ける | 葉焼け | KINCHO園芸 |
| 葉に赤褐色の斑点ができ、うすく白い粉のようなカビがつく | うどんこ病 | 東京都病害虫防除所、群馬県 |
| 褐色の斑点が広がり、直径3cmほどの輪の模様の葉枯れになって落葉する | バルデンシア葉枯病 | 岩手県 |
新しい葉が黄色くなり、葉脈だけが緑に浮き出て見えるときは、鉄不足が疑われます。ジョージア大学の記事によると、鉄不足は土のpHが5.3より高いときや、カルシウムやリンが多すぎるときによく起こります。コーネル大学も、pHが5.2より高いと植物が鉄をうまく使えなくなると説明しています。園芸ネットの栽培ガイドでも、土のpHが高くなると鉄分欠乏が出て、葉が黄色っぽくなり縞模様が出るとしています。
つまり、土の中に鉄がないというより、土の酸性が弱まって鉄を吸えなくなっていることが多いのです。ブルーベリーに合うpHは資料によって少し幅があり、長野県の資料では4.3〜4.8、ジョージア大学では4.5〜5.2、東京都中野区の資料では5.0前後とされています。
対策としては、次のようなことが挙げられます。
土の酸度の整え方は土とpHの記事でくわしく解説しています。
新しい葉も古い葉も、全体がうすい黄緑色になるときは、窒素不足が考えられます(ジョージア大学、コーネル大学)。秋田県の資料では、葉色がうすくなるなど生育が悪いと感じたら、そのつどごく少量を追肥するとしています。ただし同じ資料で、肥料のやりすぎは根に障害を起こし、枯れる原因になるとも注意しています。「少しずつ」が大切です。ハイポネックスジャパンでも、5〜8月に葉の色がうすくなることがあるとして、活力液などで手当てする方法を紹介しています。肥料のやり方は肥料の記事を参考にしてください。
生育期に古い葉の葉脈のあいだが黄色くなり、ふちがピンクから赤くなる場合、ジョージア大学ではマグネシウム不足を挙げています。若いラビットアイ系に多く、土のカルシウムが多いと不足が強まるとされています。
葉が茶色くなる原因はさまざまです。夏の強い日差しで葉焼けしたときは、KINCHO園芸のように正午以降は日陰になる場所へ移します。鉢植えで水切れさせたときや、肥料を多く与えすぎたときにも、葉が黄色くなったあと茶色く枯れこむことがあります(コーネル大学)。最近の水やりや肥料のやり方をふり返ってみましょう。
斑点やカビのようなものが見えるときは、病気の可能性があります。
うどんこ病:東京都病害虫防除所の特殊報(令和3年3月)によると、葉の表に色がぬけたような斑点や赤褐色の斑点、葉の裏に赤〜茶褐色の斑点が多数でき、表か裏にうすい白い粉のようなカビがつきます。葉が曲がるなどの変形が出ることもあります。都内では5月下旬〜9月にかけて確認されました。群馬県でも、葉の表面に赤褐色の斑点が出て、その上にうすく白い粉のようなカビが生じると報告されています。
バルデンシア葉枯病:岩手県の資料によると、葉に最初は褐色の斑点ができ、直径3cmにもなる輪の模様の葉枯れになり、後に落葉します。株元から出るひこばえ(新しい若い枝)で増えやすいため、5〜6月にひこばえを何回か取り除くことがすすめられています。
灰色かび病:ハイポネックスジャパンによると、葉が縮れて枯れ、花や実が灰色のカビに覆われます。被害を受けた部分を切り取り、剪定で風通しをよくすることが予防になります。
病気の葉や剪定した枝は、そのままにせず、ほかの場所へ持ち出して処分しましょう(東京都、群馬県)。薬剤を使う場合は、ブルーベリーとその病気に登録がある薬剤を選び、登録内容とラベルを必ず確認してください。東京都の特殊報の時点(令和3年3月)では、うどんこ病に適用のある薬剤はないとされていたため、最新の登録状況を確かめることが大切です。病気について詳しくは病気の記事もご覧ください。
葉の変色は、起きてから直すより、起こりにくい環境を作っておくほうがずっと楽です。資料をもとに、ふだんからできる予防をまとめます。
肥料は「ブルーベリー用」を選ぶ:東京都中野区の資料では、市販の「ブルーベリーの肥料」をすすめています。肥料によっては土がアルカリ性になる可能性があるためです。園芸ネットの栽培ガイドでは、土のpHが高いと鉄分欠乏になるため、硫安を少量ずつ数回に分けて与えるとしています。長野県の資料でも、アメリカの基準として、土のpHが5.0以上では硫安を使うと紹介されています。
鉢植えは定期的に土を入れかえる:中野区の資料では、鉢植えは根詰まりや過湿になりやすいため、2年ごとの土の入れかえをすすめています。古い土のままだと、酸性が弱まったり、根の働きが落ちたりして、葉の色が悪くなる原因になります。
水切れと過湿の両方をさける:コーネル大学の診断ツールでは、水不足も黄色や茶色の葉の原因に挙げられています。土の表面が乾いたらたっぷり与え、受け皿に水をためたままにしないようにしましょう。
風通しをよくし、病気の元を残さない:ハイポネックスジャパンは、剪定で風通しをよくすることが灰色かび病の予防になるとしています。岩手県の資料では、バルデンシア葉枯病の対策として、ひこばえを取り除き、落ち葉をふくむ病気の葉を持ち出して処分するよう書かれています。秋に落ちた葉をそのままにせず、片づけておくと安心です。
ほかの困りごとの見分け方はトラブル対処の記事にもまとめています。原因がわかれば、多くの場合は土や水やり、置き場所を見直すことで、新しく出てくる葉の色はもとにもどっていきます。
ブルーベリーの実をねらう鳥の種類と食べ方のちがい、防鳥ネットをかける時期、鳥の種類に合わせた網目の大きさ、結び目のあり・なしなど素材の選び方、すき間を作らないかけ方、ベランダでの注意、ネット以外の方法まで解説します。
読む →ブルーベリーの病気を症状と時期から見分ける解説です。灰色かび病、斑点病、炭疽病、うどんこ病、枝枯れ病、根腐れ、クロロシスの特徴と、薬剤に頼る前にできる環境づくり、季節ごとの予防ごよみ、よくある質問をまとめました。
読む →初心者が育てやすいブルーベリー品種を、当サイトの品種図鑑の栽培難易度と各品種ページの育てやすさ・耐病性・土壌適応性の記述から選び、系統別の表にしました。注意点も併記し、順位は付けていません。
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