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ブルーベリー品種改良の歴史と研究|米国の育種と日本の品種

ブルーベリーの品種改良の歴史と、アメリカ農務省・大学の育種、日本の県が育てた品種や品種選定の研究5本を、実際に読んだ内容にもとづいて、日本語で、やさしくまとめました。数字は論文のとおりに載せています。

研究・論文

ブルーベリーは、野生の木から約100年かけて、人の手で育てられてきた果物です。ここでは、アメリカの大学・農務省の育種、日本の県が育てた品種や品種選びの研究5本を紹介します。

ブルーベリー育種の歴史(アメリカ農務省ARS・2007年)

どんな研究?

アメリカ農務省ARSのArlen Draperさんが、ハイブッシュ、ラビットアイ、サザンハイブッシュの育種の歴史と課題をまとめた論文です(Journal of the American Pomological Society 61(3))。

わかったこと

家庭で育てる人・食べる人へのヒント

ヒント:今食べているブルーベリーは、約100年かけた交配の積み重ねの結果です。品種の「祖先」をたどると、おいしさや寒さへの強さの理由が見えてきます。

暖かい地域向けの早生品種'Suziblue'(ジョージア大学・2010年)

どんな研究?

ジョージア大学のD. Scott NeSmithさんによる、サザンハイブッシュの新品種'Suziblue'の発表論文です(HortScience 45(1))。2002年に、'Star'とTH-474の交配から植えた実生(1999年植え)の中から選抜されました。

わかったこと

家庭で育てる人・食べる人へのヒント

ヒント:新しい品種は、「何を目標に作ったか」がわかると選びやすくなります。この品種は、早い時期に出荷できる暖かい地域向けです。

収量とやわらかさをねらった'Talisman'(アメリカ農務省ARS・2021年)

どんな研究?

アメリカ農務省ARSのMark K. Ehlenfeldtさんによる、ノーザンハイブッシュの新品種'Talisman'の発表論文です(HortScience 56(1))。2000年に'Magnolia'と'Elizabeth'を交配し、2005年に選抜しました。ニュージャージー州ハモントンで2013〜2019年に評価されました。

わかったこと

家庭で育てる人・食べる人へのヒント

ヒント:品種の特徴は、「収量」「大きさ」「熟す時期」「寒さへの強さ」などの数字の組み合わせで決まっています。'Talisman'は'Duke'より遅く熟し、実がやや大きく、酸味が強い品種ということになります。

群馬県で育成された早生品種'はやばや星'(群馬県農業技術センター・2006年)

どんな研究?

群馬県農業技術センターが育成した品種'はやばや星'の報告です(堀米ら、群馬県農業技術センター研究報告第3号)。'コリンズ'または'コビル'の自然交雑による実生から選ばれました。

わかったこと

家庭で育てる人・食べる人へのヒント

ヒント:日本の気候で作られた品種は、寒さや作業の都合に合わせて選ばれています。品種を決めるまでに、出願から登録まで11年あまりかかったこともあるとわかります。

岩手県で選ばれた優良品種(岩手県農業研究センター・2012年度)

どんな研究?

岩手県農業研究センターが、県内で育てている品種の中から、多収・大玉・良食味の優良14品種を選んだ報告です(平成24年度)。これは新品種を作る育種ではなく、日本の気候で、どの品種が向くかを調べた品種選定の研究です。

わかったこと

家庭で育てる人・食べる人へのヒント

ヒント:同じブルーベリーでも、味、収量、大きさ、収穫期間で得意なことが違います。何に使いたいか(生食・ジャム・摘み取りなど)で品種を選ぶと、満足度が上がります。

まとめ

近代的な育種は約100年前、アメリカで始まりました。

暖かい地域向け、寒い地域向けなど、目的に応じた品種が作られています。

日本でも、県の研究機関が育成や品種選定を行っています。

品種の特徴は、数字で比べると選びやすくなります。

品種の説明には、収量、果実の大きさ、熟す時期、寒さへの強さ、必要な寒さの量などの数字が並びます。こうした数字は、育種家が長い年月をかけて選び抜いてきた結果です。ご自宅の気候や、食べ方の好みに合う品種を選ぶときに、数字の意味がわかると役立ちます。

研究ひとことで言うと
USDA-ARS 20071906年にコビルが開始、基盤の狭さが課題
ジョージア大学 2010暖かい地域向けの早生品種
USDA-ARS 2021収量と大きさをそなえた晩生品種
群馬県 2006日本で育成された早生品種、登録まで11年あまり
岩手県 2012年度多収・大玉・良食味で14品種を選定
ここで紹介した内容は、各論文や報告書に書かれたことに基づいています。農研機構の品種育成の論文は今回は見つけられなかったため、含めていません。

この記事で紹介した論文・報告

論文の内容は、公開されている要旨・本文を日本語でやさしくまとめたものです。くわしい条件や数字は、下の「参考情報」のリンクから原文をご確認ください。
本記事は公的機関・種苗会社・園芸情報サイトなどの公開情報をもとに作成しています(2026年10月時点)。数値は目安であり、品種・地域・土壌により異なります。農薬を使用する場合は必ず登録内容とラベルをご確認ください。

参考情報

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