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ブルーベリーは脳や血圧に効く?認知機能・血管の研究を解説
ブルーベリーと認知機能、血管・血圧の関係を、系統的レビューや6か月のランダム化比較試験の結果から整理。わかっていることと、まだ不明な点を分けて解説します。
この記事は一般的な情報の紹介で、医療上の助言ではありません。持病のある方や薬を飲んでいる方は医師・薬剤師にご相談ください。ほかの記事は
ブルーベリーと健康にまとめています。
「ブルーベリーは脳や血管にいい」という話も、よく見かけます。この記事では、認知機能(記憶など)と、血管・血圧についての研究を、系統的レビューや臨床試験の記述にもとづいて整理します。研究には、ブルーベリー業界団体から資金提供を受けたものがあり、その点は該当する箇所に書いています。
脳(認知機能):わかっていること
2つの系統的レビュー
- Hein ら(2019年、J Gerontol A):ブルーベリーの摂取と認知機能を調べた11件のヒト試験(7〜10歳の子ども4件、60歳以上の成人4件、軽度認知障害の成人3件)を検討しています。子どもでは遅延記憶と実行機能、高齢者や軽度認知障害の人では遅延記憶・実行機能・精神運動機能で、改善が見られた研究がありました。作業記憶への効果を示す証拠は、より弱いと述べています。
- Travica ら(2020年、Brain Behav Immun):ランダム化比較試験12件(11論文)を検討しています。フリーズドライ9件、生の果実2件、濃縮液1件です。8件で認知機能が改善し、特に短期・長期記憶と空間記憶で目立ちました。気分については、改善が1件、変化なしが4件でした。
両レビューとも、ブルーベリーの摂取が「一部の認知機能の指標を改善する可能性がある」というまとめです。
個別の試験の例
Whyte ら(2018年、Nutrients)は、65〜80歳の122人を対象に、野生種ブルーベリーのパウダー(0.5gまたは1g)、精製エキス(100mg)、プラセボを6か月間摂取する二重盲検試験を行いました。3か月時点で、エキスの群は言葉の遅延再認課題がプラセボより良好でした。著者らは、エキスが高齢者のエピソード記憶を改善する可能性があると述べています。
血管・血圧:わかっていること
6か月の試験(Curtis ら、2019年、Am J Clin Nutr)
メタボリックシンドロームの成人115人(平均63歳)が、ブルーベリーのフリーズドライ粉末(1カップ分:アントシアニン約364mg、1/2カップ分:約182mg)またはプラセボを6か月間摂取しました。
- 血管内皮機能の指標(血流依存性血管拡張反応:FMD)は、1カップ分の群で+1.45%改善しました。1/2カップ分の群では変化がありませんでした。
- 血管の硬さの指標(オーグメンテーション指数)も、1カップ分の群で低下しました。
- HDLコレステロールは、1カップ分の群でわずかに上昇しました。
- 一方、主要評価項目のインスリン抵抗性、血圧、頸動脈−大腿動脈間の脈波伝播速度、総コレステロール、LDLコレステロールは、変わりませんでした。
血圧に関するレビューの記述
Kalt らのレビューは、血圧については「臨床試験の結果は一貫しない」と述べています。血圧が下がった試験もあれば、ほとんど変わらない試験もあります。脳卒中については、2つの前向きコホート研究で関連が見られなかったと記されています。また、Whyte らの試験では、エキス群の収縮期血圧がプラセボより低い結果でした。結果は研究ごとに違うため、「ブルーベリーで血圧が下がる」と一般化することはできません。
まだはっきりしないこと
- 効果の大きさと量:試験ごとに、摂取量(生の果実、パウダー、エキス、ジュース)・期間・対象が異なり、比較が難しいと Travica らは述べています。
- 健康な人での効果:Kalt らは、認知機能の効果は、認知機能が正常な高齢者では、軽度認知障害の人より小さかったと記しています。
- 血圧:試験によって結果が分かれています。
- Curtis らの試験の課題:対象が主に白人男性だったこと、1/2カップ分では効果が見られなかったこと、脂質の結果は一部の人を分けた解析によるものだったことが、課題として挙げられています。
- 資金提供:Curtis らの試験は米国ハイブッシュ・ブルーベリー協議会(USHBC)などの助成を受けています。著者の一部は同協議会の助成審査委員会の助言者です(資金提供者は試験の設計・解析・執筆に関与していないと記載されています)。
これらの研究は、病気の予防や治療を示すものではありません。持病や服薬のある方は、食事の変更について、かかりつけの医師にご相談ください。
この記事のまとめ
認知機能については、記憶などの一部で良い結果が出た小規模な試験があり、レビューは「可能性がある」とまとめています。血管機能は、1日1カップ分の6か月摂取で、血管の拡張反応が改善した試験があります。しかし、血圧などの結果は一貫せず、量や期間の最適値もわかっていません。
出典
本記事は公開情報をもとに作成しています(2026年10月時点)。内容の正確性には配慮していますが、品種の特性や時期は地域・気候により異なります。
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