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ブルーベリーは目にいい?ビルベリーとの違いと研究の結論

「ブルーベリーは目にいい」は本当か。ビルベリーとの違い、夜間視力の系統的レビューや総説、厚労省eJIMの記述から、わかっていること・不明なことを整理します。

この記事は一般的な情報の紹介で、医療上の助言ではありません。持病のある方や薬を飲んでいる方は医師・薬剤師にご相談ください。ほかの記事はブルーベリーと健康にまとめています。

「ブルーベリーは目にいい」という話はよく聞きます。この記事では、その根拠を研究で確かめたものとして、2004年の系統的レビュー、2019年の研究レビュー、2022年の総説、厚生労働省のeJIMの記述を整理します。結論を先に書くと、「目にいい」と言い切れる十分な証拠は、現時点ではありません。

ブルーベリーとビルベリーは別のもの

目の健康の研究で多く使われているのは、ビルベリー(Vaccinium myrtillus)という欧州産の果実のエキスです。厚生労働省のeJIMは、ビルベリーを「ヨーロピアンブルーベリー」とも呼ばれるものとして紹介しています。研究では、アントシアニン量をそろえたエキスや、抽出物を使うことが多くあります。たとえば、アントシアニン36%を含む抽出物0.47gを使った試験や、アントシアニン510mg/日を12か月摂取した糖尿病網膜症の試験が、Kalt らのレビューに載っています。

食べるブルーベリー(ハイブッシュ、ローブッシュなど)とは、種類も摂取量も形が違います。ですので、「ビルベリーの研究結果」を、そのまま「果物のブルーベリーを食べた結果」として受け取ることはできません。

わかっていること

夜間視力(暗いところで見る力)の系統的レビュー

Canter と Ernst(2004年、Surv Ophthalmol)は、ビルベリーのアントシアニン類が暗いところでの見え方を改善するかについて、試験を系統的に調べました。

結論として著者らは、「厳密な臨床証拠は、ビルベリーが視力の正常な人の夜間視力を改善することを支持しない」と述べています。目の病気で夜間視力が落ちている人を対象にした研究は、ほぼないとも書かれています。

2019年のレビュー(Kalt ら)

2022年の総説(Vaneková と Rollinger)

厚生労働省 eJIM

eJIMのビルベリーの項目には、「さまざまな症状に対して、ビルベリーを使用する裏付けとなる科学的根拠(エビデンス)はほとんどありません」とあります。サプリメントについても、質の高い臨床試験はほとんど実施されていないと記されています。また、ビルベリーの果実は、通常の食事に含まれる量や、エキスの推奨用量を半年〜1年摂取する範囲では安全と考えられるとされています。

まだはっきりしないこと

ご注意:eJIMには、ビルベリーが、ある種の抗がん剤、抗糖尿病薬、血液凝固を遅らせる薬と相互作用する可能性があると記載されています。薬を服用している方は、サプリメントを使う前に、かかりつけの医療スタッフにご相談ください。目の見え方に不安のある方は、眼科でご相談ください。

この記事のまとめ

ブルーベリーを食べること自体は食事の一部として楽しめますが、「視力が上がる」「目の病気を防ぐ」といった期待を裏づける十分な証拠は、現時点ではありません。

出典

本記事は公開情報をもとに作成しています(2026年10月時点)。内容の正確性には配慮していますが、品種の特性や時期は地域・気候により異なります。

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