ブルーベリーの栄養と日本の産地|生産量1位は意外なあの都道府県
ブルーベリーは食物繊維とビタミンEが豊富な果物。アントシアニンの話から、生産量日本一の意外な都道府県まで、知って楽しいデータを紹介します。
ブルーベリーの収穫量日本一は東京都。2023年産の都道府県別ランキング上位15と全国合計2,263.8トン、群馬・東京・茨城の栽培面積と収穫量の推移、東京が1位の理由を農林水産省の統計でやさしく解説します。
日本でいちばんブルーベリーをたくさん収穫している都道府県はどこか、知っていますか。答えは東京都です。農林水産省の「特産果樹生産動態等調査」によると、2023年産(令和5年産)の東京都の収穫量は326.2トンで、全国1位でした。この記事では、公的な統計をもとに、都道府県別のランキング、全国の合計、そして主な産地の数字の移り変わりを、やさしく説明します。
ブルーベリーの生産量は、農林水産省が行っている「特産果樹生産動態等調査」という調査で発表されています。みかんやりんごのような大きな果物とは別に、ブルーベリーやプルーン、あんずなど「特産果樹」と呼ばれる果物について、都道府県ごとの栽培面積や収穫量をまとめたものです。
結果は政府の統計サイト「e-Stat」に表(Excelファイル)として公開されています。2023年産(令和5年産)の確定した結果(確報)は、2026年3月18日に公開されました。このように、統計はその年の収穫から少し時間がたってから発表されるので、「最新の数字」でも2〜3年前のものになる点を覚えておきましょう。
この記事で使う言葉の意味は、次のとおりです。
2023年産のブルーベリーの収穫量は、全国合計で2,263.8トンでした(2023年産、農林水産省「特産果樹生産動態等調査」)。上位15都道府県は次のとおりです。
| 順位 | 都道府県 | 収穫量(トン) | 全国に占める割合 |
|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 326.2 | 14.4% |
| 2 | 長野県 | 249.9 | 11.0% |
| 3 | 群馬県 | 238.4 | 10.5% |
| 4 | 茨城県 | 205.2 | 9.1% |
| 5 | 千葉県 | 108.9 | 4.8% |
| 6 | 埼玉県 | 96.6 | 4.3% |
| 7 | 北海道 | 90.2 | 4.0% |
| 8 | 静岡県 | 75.6 | 3.3% |
| 9 | 愛媛県 | 66.0 | 2.9% |
| 10 | 岩手県 | 61.9 | 2.7% |
| 11 | 栃木県 | 59.1 | 2.6% |
| 12 | 宮城県 | 50.5 | 2.2% |
| 13 | 神奈川県 | 49.5 | 2.2% |
| 14 | 山形県 | 48.4 | 2.1% |
| 15 | 兵庫県 | 45.9 | 2.0% |
| - | 全国合計 | 2,263.8 | 100% |
(2023年産、農林水産省「特産果樹生産動態等調査」。割合は帝国書院「何でも日本一」の集計による)
上位5都県(東京・長野・群馬・茨城・千葉)だけで、全国の約半分(合計約50%)を占めています。関東地方と長野県にたくさんの産地が集まっていることがわかります。一方で、北海道(7位)、愛媛県(9位)、岩手県(10位)のように、北から南まで全国で広く作られているのもブルーベリーの特徴です。16位以下にも、青森県(45.8トン)、熊本県(43.3トン)、石川県(40.5トン)などが続きます。
1年前の2022年産(令和4年産)とくらべてみましょう。東京都の発表資料には、2022年産の上位5都県の収穫量がのっています。
| 順位 | 都道府県 | 2022年産(トン) | 2023年産(トン) |
|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 326 | 326.2 |
| 2 | 長野県 | 252 | 249.9 |
| 3 | 群馬県 | 237 | 238.4 |
| 4 | 茨城県 | 204 | 205.2 |
| 5 | 千葉県 | 109 | 108.9 |
(2022年産・2023年産、農林水産省「特産果樹生産動態等調査」。2022年産は東京都の報道発表資料の数字)
上位5都県は順位も数字もほとんど変わっていません。ブルーベリーは一度植えると長い年月をかけて実をつける果樹なので、産地の顔ぶれが急に入れかわることは少ないのです。
ここでは、県や都が公表している資料から、主な産地の栽培面積と収穫量の移り変わりを見てみます。
群馬県は毎年「ブルーベリー品評会」の発表資料で、県内の生産状況を公表しています。
| 年産 | 栽培面積 | 収穫量 |
|---|---|---|
| 2019年産(令和元年産) | 84.7ha(全国3位) | 260.9トン(全国3位) |
| 2020年産(令和2年産) | 80.2ha(全国4位) | 246.7トン(全国2位) |
| 2021年産(令和3年産) | 76.8ha(全国3位) | 230.6トン(全国3位) |
| 2022年産(令和4年産) | 81.3ha(全国2位) | 236.7トン(全国3位) |
(各年産、農林水産省「特産果樹生産動態等調査」。群馬県「群馬県ブルーベリー品評会」発表資料より)
群馬県の収穫量は230〜260トンほどで安定しています。2022年産では、栽培面積が全国2位でした。主な産地は渋川市、沼田市、みなかみ町です。
東京都の「東京都果樹農業振興計画」(2026年3月)によると、都内のブルーベリーは次のように推移しています。
(東京都「東京都農作物生産状況調査結果報告書」による。東京都果樹農業振興計画より)
東京都では、ブルーベリーは果樹の中で栗・柿に次いで3番目に面積が広い果物です。計画では、2030年度に栽培面積130ha、収穫量355トンを目標にしています。
「茨城県果樹農業振興計画」(2022年4月)では、2020年の県内のブルーベリーは栽培面積約86ha、生産量239トンとされています(2020年、農林水産省「特産果樹生産動態等調査」)。2023年産の収穫量は205.2トンでした。茨城県では栽培面積が急速に増えてきた歴史があり、今は「全国上位の規模」の産地になっています。
「東京で果物?」と意外に感じる人も多いでしょう。東京都の資料から、東京がブルーベリー日本一になった背景を見てみます。
都内の主な産地は、青梅市、町田市、八王子市、練馬区、日野市などです。多摩地域から23区まで広く栽培されています。また、東京都は独自の品種づくりにも取り組んでいます。2003年(平成15年)から開発を始めた新しい品種「TB-02」「TB-04」は、都内の農家向けに2026年度・2027年度から苗木の販売が始まる予定です。
東京都や茨城県の資料からわかるように、ブルーベリーの産地では摘み取り園や直売がさかんです。ブルーベリーは「買う果物」であると同時に「摘みに行く果物」としても親しまれています。
2023年産のブルーベリーの収穫量は全国で2,263.8トン。1位は東京都(326.2トン)、2位は長野県(249.9トン)、3位は群馬県(238.4トン)でした(2023年産、農林水産省「特産果樹生産動態等調査」)。上位の産地には摘み取り園も多く、夏になると多くの人が実を摘みに出かけます。お住まいの近くの農園は、全国のブルーベリー狩り農園一覧から探してみてください。
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