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ペルーは6億ドルを投じ、砂漠を世界最大のブルーベリー産地に変えた
原題: Peru Invested $600 Million To Turn A Desert Into The World’s Largest Blueberry Producer
チャンネル: EXTREME AGRICULTURE
砂漠地帯でのブルーベリー大規模生産の成り立ちを扱う解説動画とみられます。ペルーが世界的な産地になった背景を知る入口になります。
世界のブルーベリー生産量は2025年に約233万トン(IBO)へ拡大し、生産は中国、輸出はペルーが先頭に立っています。この記事では、生産・輸出・輸入・栽培面積・消費を国別に整理し、急成長した国の理由と日本の位置づけを、年と出典を明記して紹介します。
ブルーベリーの世界地図は、ここ10年ほどで大きく塗り替わりました。かつては北米が中心でしたが、現在は中国が生産量で首位に立ち、ペルーが輸出の王座にあり、モロッコやメキシコも存在感を高めています。この記事では、生産量・輸出・輸入・栽培面積・消費・日本の位置づけを、公表された資料の数字でまとめます。なお、過去50年の生産量の推移はブルーベリー生産量ランキング50年史で扱っていますので、本稿は「最新の世界地図」として、輸出・面積・消費まで広げて見ていきます。
ご注意:ブルーベリーの統計は、機関や集計方法(栽培品のみか、野生種を含むか、生鮮か加工用を含むか)によって数字が異なります。本文では「何年の・どの機関の数字か」を明記し、食い違う場合は「資料により異なる」と記します。
国際ブルーベリー機構(International Blueberry Organization、IBO)の数字を紹介した業界サイト Blueberries Consulting(2024年12月)によると、2023年の世界の生産量は約178万トンで、上位10か国で88%を占めました。出典:Blueberries Consulting
| 順位 | 国 | 生産量(トン、2023年) |
|---|---|---|
| 1 | 中国 | 563,000(世界の32%) |
| 2 | アメリカ | 283,000(16%) |
| 3 | ペルー | 234,000(13%) |
| 4 | チリ | 132,000 |
| 5 | スペイン | 71,000 |
| 6 | メキシコ | 67,000 |
| 7 | カナダ | 63,000 |
| 8 | ポーランド | 62,000 |
| 9 | モロッコ | 56,000 |
| 10 | 南アフリカ | 35,000 |
上位3か国だけで世界の約6割を占めます。ヨーロッパではスペインとポーランドが大きく、ポーランドは国内で主に加工・冷凍用に育てられる点も特徴です(ここは一般的な説明であり、上記資料の数字ではありません)。
IBOの2026年版レポートを紹介した FreshPlaza(2026年9月)によると、2025年の世界の収穫量は約233万トンで、前年より11.2%増えました。このうち約77%が生鮮向け、約23%が加工向けです。国別では、ペルーが約40万7,800トン、中国が約75万3,000トン、モロッコが約8万5,000トン弱とされています。出典:FreshPlaza(IBO 2026年レポート)
一方、中国については別の数字もあります。中国の業界団体(中国特色食品商会のブルーベリー委員会)のデータを紹介した記事では、2025年の全国生産量は95万7,000トン(2024年は78万トン)、栽培面積は11万ヘクタールとされています。出典:FreshPlaza(Blueberries Consulting経由)。IBOの約75万トンとは差があり、中国の数字は資料により異なります。中国は統計の集め方が難しい国の一つですので、複数の資料を見比べるのが安心です。
FAOの統計(FAOSTAT)を表にした GLOBAL NOTE のページでは、2024年のブルーベリー生産量はアメリカが401,970トン、ペルーが353,600トンと表示されています(3位以下は有料会員向けで確認できていません)。このランキングには中国が表れていません。出典:GLOBAL NOTE(FAO)
同じくIBOの2023年データ(Blueberries Consulting掲載)では、世界の輸出量は74万8,000トン(2022年は85万トンで12%減)でした。オランダのような再輸出国は含まれていません。
| 順位 | 国 | 輸出量(トン、2023年) | 参考:2022年 |
|---|---|---|---|
| 1 | ペルー | 207,000(28%) | 276,000 |
| 2 | チリ | 83,000(11%) | 105,000 |
| 3 | カナダ | 82,000 | 77,000 |
| 4 | スペイン | 71,000 | 87,000 |
| 5 | アメリカ | 58,000 | 54,000 |
| 6 | メキシコ | 55,000 | 47,000 |
| 7 | モロッコ | 53,000 | 53,000 |
| 8 | 南アフリカ | 26,000 | 27,000 |
| 9 | ポーランド | 26,000 | 27,000 |
| 10 | 香港 | 11,000 | 20,000 |
2023年はペルーがエルニーニョなどの影響で減産・輸出減となりましたが、最新の2025/26年シーズンのIBO推計では、ペルーの輸出は約39万3,800トンと大きく回復しています(FreshPlaza)。
輸出額については、IBOが2022/23年の世界の生鮮ブルーベリーの平均価格を1キロあたり約7.01ドルと、過去最高水準だったと伝えています。出典:Fresh Fruit Portal。なお2025年の輸入時の平均価格は約6.64ドル/キロとされています。国別の輸出額の順位表は、今回確認できた範囲では確かな資料がなかったため掲載していません。
IBOの2023年データでは、世界の輸入量は約82万トン。1位アメリカ(307,000トン)、2位オランダ(88,000トン)、3位ドイツ(65,000トン)、4位カナダ(59,000トン)、5位イギリス(58,000トン)、6位スペイン、7位中国(30,000トン)でした。オランダは自国で消費するだけでなく、ヨーロッパ各地へ配る入口の役割があります。
2023年のアメリカへの供給元は、ペルー36%、カナダ26%、メキシコ24%、チリ13%でした。EU向けはペルー21%、スペイン18%、モロッコ15%などです。
最新の2025年では、FreshPlaza(IBO 2026年レポート)によると、アメリカの輸入は325,310トンで世界の輸入量の29%。西・中央ヨーロッパの輸入は456,580トン(前年比16.6%増)、オランダは174,540トン、イギリスは82,630トンでした。出典:FreshPlaza。アメリカ農務省のデータでは、2025年の生鮮ブルーベリー輸入は7億2,000万ポンド(前年は6億8,400万ポンド)で、うちペルー産が約56%でした。出典:Fresh Fruit Portal(USDA)
IBOによると、世界の栽培面積は次のように増えています。
| 年 | 面積(ヘクタール) | 出典 |
|---|---|---|
| 2016年 | 約143,000 | IBO 2026年レポート |
| 2019年 | 201,000 | IBO(Blueberries Consulting) |
| 2022年 | 249,000 | 同上 |
| 2023年 | 267,000 | 同上 |
| 2025年 | 303,076 | IBO 2026年レポート |
2025年は結実している面積が257,971ヘクタールで、約45,000ヘクタールはまだ収穫に入っていない若い畑です。つまり、これから生産量はさらに増える見込みです。2025年の増産分のうち約86%は結実面積の増加、約14%は単収(面積あたり収量)の向上によるもので、平均単収は1ヘクタールあたり約9,045キロでした。出典:FreshPlaza
2023年の地域別面積は、中南米が113,000ヘクタール(約42%)、アジア・太平洋が93,000ヘクタール、ヨーロッパ・中東・アフリカが57,000ヘクタールです。出典:Blueberries Consulting
国別では、ペルーが2025/26年に30,200ヘクタール(2016年の認証輸出園は約2,000ヘクタール、2024年末に約20,000ヘクタールと伝えられています)、中国は2025年に約110,000ヘクタール(中国業界団体データ)、スペイン(ウエルバ)は2024年に3,744ヘクタールです。出典:FreshPlaza
面積あたりの収量にも注目です。中国は面積11万ヘクタールで95万トン台(業界団体データ)、ペルーは3万ヘクタール余りで約40万トンですから、国ごとの畑の若さや栽培方法で収量は大きく違います。
1人あたり消費量の国別一覧は、今回確認できた範囲では数字を読み取れませんでした。FreshPlazaが紹介した RaboResearch(2025年)の資料では、ヨーロッパで1人あたり消費が多いのはイギリス、ドイツ、北欧、ベネルクスで、EU平均はアメリカ・イギリス・ドイツよりずっと低く、中国とインドは低い水準から伸びている、と説明されています。イギリスでは、ブルーベリーブームが始まった2000年代半ば以降、1人あたり消費が4倍になったとのことです。出典:FreshPlaza
イタリアでは、2024年11月までの24か月で約29%の世帯(750万世帯超)がブルーベリーを購入し、年に約6回、1回あたり約250グラムを買っていました(YouGov調査)。一方、アメリカでは家庭の半数近くがほとんど買わないとされ、伸びしろがあると見られています。出典:FreshPlaza
認証を受けた輸出用の畑は2016年の約2,000ヘクタールから、2024年末に約20,000ヘクタールへ。品種も、2016年に認証された13品種から2023年には65品種に増えました。主力品種はかつてのビロクシーから、ベンチュラ(26%)やセコヤ・ポップ(14%)などに入れ替わっています。FreshPlaza、Fresh Fruit Portal。北半球が端境期の秋から冬に出荷できる「季節のずれ」と、アメリカ向けの輸出拡大が背景にあると考えられます(輸出先はアメリカ56%、ヨーロッパ22%、中国12%、イギリス6%という2023/24年シーズンの数字があります)。
中国業界団体のデータでは、栽培面積は2024年の96,000ヘクタールから2025年に110,000ヘクタールへ。雲南省だけで約23,000ヘクタール、約28万トンを生産し、前年比で約50%増えました。成長の理由として、面積の拡大、栽培技術と農場管理への投資、雲南の早い収穫期(国内の早い時期の市場を押さえられる)が挙げられています。輸出も2024年に2,592トン(156%増)と増えていますが、輸入も2025年1〜9月に80%以上増え、ペルーとチリが中心でした。出典:FreshPlaza
モロッコの生産量は2020年に35,100トン(2005年の約19倍)、2023/24年の生鮮輸出は約67,300トンで、前年から25%増えました。輸出先はスペイン、イギリス、オランダ、ドイツ、フランスなど。理由として、外国資本と経験ある生産者の参入(2015年以降の急拡大)、冬が穏やかで夏が乾燥した気候、水はけのよい土壌、ヨーロッパに近く素早く届けられること、が挙げられています。出典:Fresh Fruit Portal
メキシコはUSDA推計で2023年に約74,800トン、2024年に約81,000トン。輸出の約97%がアメリカ向けで、施設栽培(シェードネット、トンネル、基盤栽培)や、アメリカとの貿易協定、アメリカでの消費増が背景です。スペイン(主にウエルバ)は品種の多様化で収穫を早め、南米産との競争力を高めてきましたが、土地と水の制約やモロッコとの競合が課題とされています。出典:East-Fruit
農林水産省の資料(都道府県別の概況)には、ブルーベリーの全国収穫量が2,264トン(令和5年)と記載されています。東京都の収穫量は326トンで、全国1位です。出典:農林水産省。東京都の資料では、都道府県別の収穫量は東京326トン、長野252トン、群馬237トン、茨城204トン、千葉109トンとされており、年は令和4年産と記載があります(農林水産省「特産果樹生産動態等調査」)。出典:東京都。両資料で年の表記が異なるため、本稿では「2,264トン前後」と受け止めてください。
世界の生産量(IBO 2023年で約178万トン)と比べると、日本は1%あまりにとどまり、上位10か国には入りません。収穫の多くが観光農園や直売であることも、日本の特徴です(これは一般的な説明で、上記資料の数字ではありません)。
日本の公的な貿易統計の数字は、今回の調査では直接確認できませんでした。業界誌 Blueberries Consulting(FreshPlaza掲載)は、2024年の日本の輸入量を1,895トン(約2,500万ドル)と伝え、輸入元はメキシコ約59.75%、アメリカ約21.26%、チリ約14.74%、カナダ約2.5%で、3か国で95%超としています。出典:FreshPlaza。別の記事(IndexBox由来)では、メキシコ約1,100トン(58%)、アメリカ453トン、チリ270トンとされ、細かい数字は資料により異なります。出典:Fresh Fruit Portal。生鮮か冷凍かの区別も、これらの記事には書かれていません。
関連記事:生産量ランキング50年史、世界のブルーベリー企業、世界のブルーベリー情報サイト。海外の産地の様子は海外の栽培、なぜ大規模農場かもご覧ください。
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原題: Peru Invested $600 Million To Turn A Desert Into The World’s Largest Blueberry Producer
チャンネル: EXTREME AGRICULTURE
砂漠地帯でのブルーベリー大規模生産の成り立ちを扱う解説動画とみられます。ペルーが世界的な産地になった背景を知る入口になります。
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タイトル: ペルー、対米関税でブルーベリー輸出先を中国へ転換|ロイター
チャンネル: Reuters
報道機関ロイターによる、ペルー産ブルーベリーの輸出先の動きを伝えるニュースです。国際流通の側面から産地を見られます。
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原題: Fifth generation blueberry farm in Michigan
チャンネル: MLive
地元報道機関MLiveによる、ミシガン州の老舗ブルーベリー農場の紹介動画です。世代をつなぐ農家の姿が見どころです。
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原題: Michigan Blueberries--longer version
チャンネル: Michigan Blueberry Commission
ミシガン州ブルーベリー委員会(業界団体)の公式動画です。主要産地ミシガンの栽培の様子を知る手がかりになります。
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原題: Blueberry Harvest Underway In Southeast Georgia
チャンネル: Farm Monitor
ジョージア州の農業番組Farm Monitorによる収穫期の取材動画です。現地の収穫の様子が見どころです。
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原題: Why Georgia Leads the Nation in Blueberry Production | Inside Alma's Blueberry Farms
チャンネル: Farm Monitor
ジョージア州アルマ周辺の産地を紹介する動画です。同州が主要産地である理由が扱われています。